
「SDGs(持続可能な開発目標)」に注目が集まる前から、“ものを長く使う”ことをテーマに事業展開してきたD&DEPARTMENT PROJECT。SDGs特集の第4回は、全国の繊維産地と協力し、「デッドストック(売れ残り)」を「ライフストック(生きた在庫)」に変えようという取り組みを紹介する。
日本の繊維産地にある機屋の倉庫には、布地のデッドストックが大量に保管されている。デッドストックの多くが、サンプルとして作ったり、流行が過ぎて売れ残ったりしたものだが、まだ「使える在庫」だという。だが、そのほとんどが市場に出回ることはなく、廃棄されていく。
そんな布地のデッドストックを再利用し、デザインを加えて新たな価値を生み出しているプロジェクトがある。ロングライフデザインをテーマに活動するD&DEPARTMENT PROJECT(以下、D&DEPARTMENT)が2014年に立ち上げた「FROM LIFESTOCK(フロムライフストック)」だ。「ライフストック」とは、「生きている在庫」の意味。デッドストックの反対語として、D&DEPARTMENT代表のナガオカケンメイ氏による造語である。
【特集】SDGs 廃棄物から価値を生む
【第1回】 資生堂の新ブランドBAUM 「SDGs」と「顧客ニーズ」への対応両立
【第2回】 コロナ禍でフードシェアリングが急成長 食品ロスを成長市場に
【第3回】 ごみから服を作るブランド auや吉野家の広告も前代未聞の再利用
【第4回】 売れ残り品をデザインで生かす 年25%成長のビジネスモデルとは
【第5回】 楽天SDGs専門モールが急成長、独自記事で利用者の啓発も推進
【第6回】 ビニール傘が質感豊かなバッグに 日本の職人技でSDGs貢献
【第7回】 セブンでも販売 1000円の「長く使えるビニール傘」が変革生む
【第8回】 廃棄野菜で作る染料をコンバースが採用 アパレルで食品ロス対策
【第9回】 アパレル廃棄問題に妙手 ブランドタグ付け替えでWinーWin
【第10回】 累計12万セットのヒット 野菜の廃材から「おやさいクレヨン」
【第2回】 コロナ禍でフードシェアリングが急成長 食品ロスを成長市場に
【第3回】 ごみから服を作るブランド auや吉野家の広告も前代未聞の再利用
【第4回】 売れ残り品をデザインで生かす 年25%成長のビジネスモデルとは
【第5回】 楽天SDGs専門モールが急成長、独自記事で利用者の啓発も推進
【第6回】 ビニール傘が質感豊かなバッグに 日本の職人技でSDGs貢献
【第7回】 セブンでも販売 1000円の「長く使えるビニール傘」が変革生む
【第8回】 廃棄野菜で作る染料をコンバースが採用 アパレルで食品ロス対策
【第9回】 アパレル廃棄問題に妙手 ブランドタグ付け替えでWinーWin
【第10回】 累計12万セットのヒット 野菜の廃材から「おやさいクレヨン」
産地と連携したものづくり
フロムライフストックの独自性は、単に廃棄物の削減だけを目的とした活動ではないことだ。D&DEPARTMENTが目指すのは、繊維産地の活性化につなげること。廃棄するしかなかった布地を「オリジナリティーのある布地」として見立て、生活の身近なアイテムにして販売することで、日本の繊維技術の素晴らしさを伝えていこうという考えだ。
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