2005年の第1弾商品「家庭用プラネタリウムHOMESTAR」発売以来、21年2月までに世界累計販売台数が170万台を突破。ステイホーム需要を受けて好調が続くセガトイズの家庭用プラネタリウム「ホームスター」シリーズが、大胆なブランドリニューアルに踏み切り、新商品を発売した。
ホームスターは、家庭用プラネタリウムのシリーズ商品。1等星から8等星まで6万個の星が表現された満天の星を、直径15センチメートルほどのコンパクトな円形の本体から部屋の天井に投影する。それまでの簡易的なピンホール式の家庭用プラネタリウムに対し、業務用のプラネタリウムに使われる光学式を、世界で初めて家庭用に取り入れた。
2020年はステイホームによって、シリーズ16年目にして絶頂期を迎えた。起爆剤となったのが、自宅でテントを設営してキャンプ気分を味わう「おうちキャンプ」をする人が増えたこと。その際、併せてホームスターを使って天井に夜空を投影することで、夜の野営キャンプ気分が増すと話題に。19年の販売6万台強に対して、20年は同11万台超と、販売台数が前年比190%を記録した。
そんな中、21年8月12日に発売したのが、「Homestar」だ。第1弾と同じ商品名で、2文字目の「o」以降が小文字になっている。2カ月間の予約販売だけで予約台数が2000台に迫り、予約金額は2000万円を超えるなど、発売前から早速注目の的になっている。
「自宅でアウトドア」を再現する2つの機能とは
最大の特徴は、おうちキャンプで人々の心を捉えた、「家に居ながらアウトドア気分に浸れる」魅力をさらに追求したことだ。
そのためにシリーズ標準機で初搭載した機能が2つある。1つ目が、「音」を取り入れたこと。海で見ているシーンなら潮騒、川沿いならせせらぎ、山なら虫の鳴き声といったように、投影と同時に本体からシーンに沿った音が再生される。音量は調整可能だ。
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