スマホを使って事前にテイクアウトの注文を入れておき、目安の時間になったら店舗で受け取る――。そんな「モバイルオーダー」が普及し始めている。LINEやPayPayなどが市場に参入し、最近ではどのサービスでもお得度の高いキャンペーンを行うなど競争が激化。好機を生かしてどう活用すべきか、テイクアウトに対応する主な6つのサービスを比較した。
※日経トレンディ2021年1月号の記事を再構成
コロナ禍で外食する機会が減ったり、在宅時間が長くなったりしたことで、このところ利用者が急増している食事のテイクアウト。その市場拡大に伴って普及し始めたのが、「モバイルオーダー」だ。
スマホのサイトやアプリで事前にメニューを決めてテイクアウトの注文を入れておき、目安の時間になったら店舗に行って受け取るというサービス。店舗に行ってから注文する従来の方法に比べて、待ち時間が圧倒的に短くなるのがメリットだ。支払いもスマホで事前に済ませておき、店舗でスタッフに「○○(モバイルオーダーのサービス名)で注文した△△(自分の名前)です」と一声かけるだけで、既に用意してある食事をさっと持ち帰れる。
テイクアウトに対応するモバイルオーダーの主なサービスが、ここに挙げた6つ。2019年にはLINEが、20年にはPayPayや楽天がこの市場に参入した。対応するエリアはサービスにより異なるが、いずれも大都市圏を中心に展開。利用できる店舗は大手飲食チェーンから街の個人経営店まで様々だ。
機能面では、決済手段、来店時間の指定、ポイント還元、クーポン対応といった点に違いがある。スマホで注文と一緒に決済まで済ませられるのがモバイルオーダーの利点であり、「LINEポケオ」と「EPARKテイクアウト」の一部対象店舗を除き、基本的には事前決済が可能だ。「PayPayピックアップ」の決済手段はPayPay残高のみ。他の5つはクレジットカードが使える。LINEポケオについては、LINE Payでの支払いもできる。
PayPayピックアップを除く5つは、来店時間の指定が可能。例えば仕事の休み時間に、自宅近くの店舗に19時の指定で注文を出し、帰宅途中に夕食をピックアップするといった使い方ができて便利だ。PayPayピックアップの場合は、注文して20分後、30分後など店舗ごとに示される目安の時間に合わせて受け取りに行く仕組みになっている。
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