『2025年、人は「買い物」をしなくなる』(クロスメディア・パブリッシング)の著者でD2Cコンサルタントでもある望月智之氏が、毎回ゲストを招いて「デジタル×新しいビジネス×未来の買い物」を語り合う対談企画。今回は、Greenspoon(東京・渋谷)代表の田邊友則氏を招いて、「パーソナルフード」のサブスクリプションビジネスについて話を聞いた。※本企画は、ニッポン放送のラジオ番組「望月智之 イノベーターズ・クロス」(毎週金曜日21:20~21:40)との連動企画です。

田邊 友則(たなべ とものり)氏(左)
Greenspoon 代表取締役CEO
2012年サイバーエージェント入社。CyberZ、Ameba広告事業本部でデジタルマーケティング領域での営業や、広告運用コンサルタントの後、「AbemaTV」の立ち上げに参画。スポーツ局の責任者として、番組編成などの業務を行う。退職後、フリーランスでコンサルティング業を行いつつ、アジアや米国、欧州などに数カ月ずつ定住する生活を送る。海外で「未病」や「予防医療」文化に触れた経験から、19年5月に定額制パーソナルフードを提供するGreenspoonを創業し、日本にはなかった「パーソナルフード」のサブスクリプションビジネスを発案。現在に至る

望月 智之(もちづき ともゆき)氏(右)
いつも取締役副社長
東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社はEコマースビジネスのコンサルティングファームとして、数多くの企業に戦略とマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費の専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、ブランド企業に対するデジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。19年に『2025年、人は「買い物」をしなくなる』、21年に『買い物ゼロ秒時代の未来地図 2025年、人は「買い物」をしなくなる〈生活者編〉』を上梓(じょうし)

望月智之氏(以下、望月) 定額制パーソナルフード「GREEN SPOON」としてスムージーやスープ、ホットサラダのサブスクサービスを提供されていますが、2020年3月にサービスを開始して発売半年で累計13万個売れたりと、すごい勢いで伸びてますよね。「食のサブスク」、「D2C」、そして「パーソナライズ」と今注目のキーワードを全て兼ね備えているサービスだと思います。

田邊友則氏(以下、田邊) GREEN SPOONは、野菜を中心とした200種類以上の食材やフルーツ、スーパーフードを組み合わせて、スムージーやスープにできるサービスです。選んでいただいた商品を瞬間冷凍して、毎月ご自宅に送ります。スムージーやスープを定期的に届けることで、健康な生活を継続できるのが利点です。最初はスムージーのみの提供でしたが、20年11月からはスープも出しました。スープを出す前は「パーソナルスムージーのGREEN SPOONです」と積極的に紹介していたのですが、今後「パーソナル」という言葉をどこまで使っていくかは検討中なんです。

望月 それはどうしてなんでしょうか?

田邊 お客様の声を聞いているうちに、「必要な野菜を簡単にとれること」がやはり一番のベネフィットなんだと気づかされたんです。なので今後ちょっと変えていこうかと考えています。

望月 なるほど。AIやパーソナライズ(パーソナル)は、投資家や取引先などのビジネス向けには響く言葉ですけど、お客様にとっては単なる手段ですからね。

田邊 そうなんです。「パーソナル」ってto Bでもto Cでも最初にコミュニケーションするための言葉としては面白いのですが、最終的には「パーソナライズだからGREEN SPOONにする」というお客様はいなくて、パーソナライズされるからどんなベネフィットがあるのかが重要です。あと、to Bに対しても、すでに今では独自性・新規性がなくなり始めていると感じます。

望月 パーソナライズの先のベネフィットは「必要な野菜を簡単にとれること」かと思います。GREEN SPOONというサブスクサービスを続けてもらうためには、さらにどんなベネフィットが必要なのでしょうか?

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