『2025年、人は「買い物」をしなくなる』(クロスメディア・パブリッシング)の著者でD2Cコンサルタントでもある望月智之氏が、毎回ゲストを招いて「デジタル×新しいビジネス×未来の買い物」を語り合う対談企画。今回は、食べチョク代表として農家と消費者をつなぐ産直通販サイトを提供し、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する秋元里奈氏を招いて、PR戦略のヒントについて話を聞いた。※本企画は、ニッポン放送のラジオ番組「望月智之 イノベーターズ・クロス」(毎週金曜日21:20~21:40)との連動企画です。

秋元里奈(あきもと りな)氏(左)
ビビッドガーデン代表取締役社長
神奈川県相模原市の野菜農家に生まれる。 慶応義塾大学理工学部を卒業した後、2013年にDeNAへ入社。16年11月に農業分野の課題に直面しビビッドガーデンを創業。17年8月にこだわり生産者が集う産直通販サイト「食べチョク」を正式リリース。リリース3年で認知度/利用率No.1の産直通販サイトに成長。20年4月にアジアを代表する30歳未満の30人「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出。オン・オフ問わず365日24時間着ている「食べチョクTシャツ」がトレードマーク。21年2月に初著書『365日 #Tシャツ起業家』(KADOKAWA)を出版。

望月智之(もちづき ともゆき)氏(右)
いつも取締役副社長
東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社はEコマースビジネスのコンサルティングファームとして、数多くの企業に戦略とマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費の専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、ブランド企業に対するデジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。19年に『2025年、人は「買い物」をしなくなる』、2021年に『買い物ゼロ秒時代の未来地図 2025年、人は「買い物」をしなくなる〈生活者編〉』を上梓

望月智之氏(以下、望月) 秋元さんは今最もメディアに出ている経営者の一人かと思います。農家などの生産者と消費者をつなぐ産直通販サイト「食べチョク」を運営されていますが、やはりメディア露出は狙いとしてあったのでしょうか?

秋元里奈氏(以下、秋元)  そうですね、野菜などの食品はきちんと信頼できるところから買いたいじゃないですか。しかも、いきなり「りんごです」って言われてもりんご自体は珍しいわけではないので、商品に対する思いやおいしさ、栄養などをしっかりと訴求していかないと見向きもされないです。食べチョクはそうした領域にいるので、聞いたことがあるサービス名だとか、テレビや記事でサービス内容を知っていただくことは非常に重要なのです。「食べチョクTシャツ」を24時間着ているのもそうした理由です。

望月 なるほど。秋元さんはテレビ番組でのコメンテーターとして出演されていますが、経営者として発信していくことにはメリットも多くある一方、炎上などのリスクもあるかと思います。そういった意味では、テレビ番組はSNSよりもコントロールが難しそうですね。

秋元 テレビ番組のコメンテーターは、例えば賛否ある政治的な事柄についてもコメントしないわけにはいかないです。そうしたリスクがあるので最初は受けるかどうか悩みました。また自分の発言の意図とは異なった捉え方をされることや、「食べチョク=秋元里奈」という印象が強くなりすぎてしまうといったこともあります。食べチョクTシャツを常に着ているからか、採用面接で「入社したらTシャツを着ないといけないんですか?」という質問をもらうこともありました。

望月 テレビで発言している人で、しかも経営者だと“強い人”のように思われそうですよね。そういった大きいことから細かいことまでいろいろ検討された結果、番組に出演されているんですね。

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