『2025年、人は「買い物」をしなくなる』(クロスメディア・パブリッシング)の著者でD2Cコンサルタントでもある望月智之氏が、毎回ゲストを招いて「デジタル×新しいビジネス×未来の買い物」を語り合う対談企画。今回は、食べチョク代表として農家と消費者をつなぐ産直通販サイトを提供し、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する秋元里奈氏を招いて、PR戦略のヒントについて話を聞いた。※本企画は、ニッポン放送のラジオ番組「望月智之 イノベーターズ・クロス」(毎週金曜日21:20~21:40)との連動企画です。
ビビッドガーデン代表取締役社長
いつも取締役副社長
望月智之氏(以下、望月) 秋元さんは今最もメディアに出ている経営者の一人かと思います。農家などの生産者と消費者をつなぐ産直通販サイト「食べチョク」を運営されていますが、やはりメディア露出は狙いとしてあったのでしょうか?
秋元里奈氏(以下、秋元) そうですね、野菜などの食品はきちんと信頼できるところから買いたいじゃないですか。しかも、いきなり「りんごです」って言われてもりんご自体は珍しいわけではないので、商品に対する思いやおいしさ、栄養などをしっかりと訴求していかないと見向きもされないです。食べチョクはそうした領域にいるので、聞いたことがあるサービス名だとか、テレビや記事でサービス内容を知っていただくことは非常に重要なのです。「食べチョクTシャツ」を24時間着ているのもそうした理由です。
望月 なるほど。秋元さんはテレビ番組でのコメンテーターとして出演されていますが、経営者として発信していくことにはメリットも多くある一方、炎上などのリスクもあるかと思います。そういった意味では、テレビ番組はSNSよりもコントロールが難しそうですね。
秋元 テレビ番組のコメンテーターは、例えば賛否ある政治的な事柄についてもコメントしないわけにはいかないです。そうしたリスクがあるので最初は受けるかどうか悩みました。また自分の発言の意図とは異なった捉え方をされることや、「食べチョク=秋元里奈」という印象が強くなりすぎてしまうといったこともあります。食べチョクTシャツを常に着ているからか、採用面接で「入社したらTシャツを着ないといけないんですか?」という質問をもらうこともありました。
望月 テレビで発言している人で、しかも経営者だと“強い人”のように思われそうですよね。そういった大きいことから細かいことまでいろいろ検討された結果、番組に出演されているんですね。
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