『2025年、人は「買い物」をしなくなる』(クロスメディア・パブリッシング)の著者でD2Cコンサルタントでもある望月智之氏が、毎回ゲストを招いて「デジタル×新しいビジネス×未来の買い物」を語り合う対談企画。今回は、花まる学習会代表の高濱正伸氏を招いて、コロナ禍におけるオンライン教育と高濱流の発想術について聞いた。※本企画は、ニッポン放送のラジオ番組「望月智之 イノベーターズ・クロス」(毎週金曜日21:20~21:40)との連動企画です。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)氏(左)
花まる学習会代表
1959年熊本県生まれ。東京大学卒、同大学院修了。1993年、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「花まる学習会」を設立。花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長、算数オリンピック委員会作問委員、日本棋院理事。「親だからできること」など大好評の講演会は全国で年間約130開催しており、これまでにのべ20万人以上が参加している。『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。

望月 智之(もちづき ともゆき)氏(右)
株式会社いつも取締役副社長
東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつも.を共同創業。同社はEコマースビジネスのコンサルティングファームとして、数多くの企業に戦略とマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費トレンドの第一人者として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、ブランド企業に対するデジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。2019年に『2025年、人は「買い物」をしなくなる』、2021年に『買い物ゼロ秒時代の未来地図 2025年、人は「買い物」をしなくなる〈生活者編〉』を上梓

望月智之氏(以下、望月) 高濱さんは、4歳から小学生までの全国約2万人の子供を指導する学習塾「花まる学習会」を運営されていますが、コロナ禍で授業のスタイルはかなり変化したかと思います。

高濱正伸氏(以下、高濱) そうですね。花まる学習会では対面授業だけでなく、オンライン授業も行える態勢を作っています。オンライン授業には、感染対策ももちろんありますが、全国どこからでもアクセスできたり、動画なので気になった箇所を止めたり見返せたりと様々な良さがあると感じています。

望月 なるほど。知識の獲得という点ではオンラインは非常に有用だと思います。一方で教育という観点から見ると、オンラインでのやり取りはリアルに比べて希薄になる気がするのですが、工夫されたことはあるのでしょうか?

高濱 実はオンライン授業を取り入れる際に、毎日、毎朝などという「生活習慣」になるための仕組み作りに注力しました。特に小学校の低学年では、「学習」において習慣化することが重要なので、オンラインでもそれは実現できるように工夫したのです。

望月 オンラインで習慣化ですか?

高濱 そうです。宿題というほどではないですが、漢字や計算などの簡単なことを毎朝5分10分でも勉強する、という習慣付けを促しています。今までは1週間に1度、対面で会った時に「ちゃんとやってきてね」と言っていましたが、オンラインでは毎朝子どもたちに言うようにしています。こうしたちょっとした声がけをこまめにできるのが、オンラインの良いところだと思います。

望月 毎朝コミュニケーションが取れるというのは大きいですね。

高濱 そうなんです。「あれこれ言わなくても勉強するようになったので、すごく楽になりました」という保護者の方からの声が多いです。また、オンラインだと参加者全員の顔が画面全体に均等に表示されるので、講師が「今日はこの子に元気がないな」という細かいところに気付けるなどの発見もありました。

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