
全4回
駅から始まる! JR東日本スタートアップの挑戦
利用者数94%減の衝撃――。「鉄道会社は景気変動に左右されにくい」、そんな定説が新型コロナの蔓延で脆くも崩れつつある。だが鉄道の雄、JR東日本はすでに布石を投じていた。2018年に生まれた「JR東日本スタートアップ」だ。「未来の夢を実現する、明日創造ステーション」。こんなビジョンを掲げ、あまたのベンチャー企業と猛スピードで二人三脚の実証実験を繰り返す。そこには驕れる大企業の姿は全くない。駅から始まる彼らの奮闘記を紹介する。
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第1回2020.05.01JR東京駅の夜勤者を救え 食品ロス1トンを削減したSDGsベンチャーJR東日本スタートアッププログラムから生まれた新たなサービスが次々に成果を生み出している。第1回はJR東京駅構内の商業施設「グランスタ」で、食品ロス1トンを削減したベンチャー企業。実は、当初のもくろみとは違うアプローチから生まれたSDGs(持続可能な開発目標)サービスだった。
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第2回2020.05.01無人駅がグランピングの聖地に大変身 JRが挑む600駅の再生無人駅は鉄道会社にとって、維持費が重くのしかかる“困りもの”だ。JR東日本も例外ではなく、管内の1655駅中、無人駅数は約4割にも上る。だがこの無人駅を非日常感が味わえる宿泊施設や、街のコミュニティーの中心にするという動きが始まっている。ベンチャー2社の取り組みを追った。
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第3回2020.05.08新型コロナで変化 JR東の「ロボット」と「無人店舗」の現在地ロボットや無人店舗といった、華々しい最先端のテクノロジーも導入や実証実験が進む。ただ新型コロナウイルスは、ベンチャーたちのロードマップにも影を落とす。コロナ禍がアゲンストになるかと思いきや、むしろ追い風に変えようとする力強いサービスもある。
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第4回2020.05.08利用者減る駅はどう生き残る JR東日本が見据える「3つの未来」「人口減で鉄道会社とて安泰ではない」という危機感から生まれたJR東日本スタートアッププログラム。JRをどんな企業に変えていくか、お手本となったのはドイツだった。ベンチャーと二人三脚で変革に挑むこれからの駅はどうなっていくのか。JR東日本スタートアップの柴田裕社長が、「駅の3つの未来」を語る。