※日経トレンディ 2020年6月号の記事を再構成

オートキャンプ人口が6年連続で増加するなど、キャンプブームが続いている。その一端を担っていると言われるのが、漫画「ゆるキャン△」。アニメ化や実写ドラマ化で“キャンパー”の裾野が拡大。同作では1人でキャンプに行く姿が描かれ、「ソロキャンプ」が新トレンドとなっている。

 ここ数年、老若男女を問わずキャンプ好きが急増している。日本オートキャンプ協会によれば、2018年のオートキャンプ参加人口は850万人に上り、6年連続で増加中だ。その端緒は、芳文社の漫画配信サイト「COMIC FUZ」で配信中の漫画「ゆるキャン△」。これが18年にアニメ化されて話題になり、20年には実写ドラマも放映。その結果、若い女性からアニメ好きにまで“キャンパー”の裾野が大きく広がった。

■キャンプ参加人口は右肩上がり
■キャンプ参加人口は右肩上がり
注)オートキャンプ参加人口の推移。一般社団法人日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2019」より編集部で作成

 さらに同作では女子高生が1人、少人数でキャンプに行く姿が描かれていることから、1人でキャンプに行く「ソロキャン」が新トレンドに。11年からソロキャン向けのキャンプサイトを開設する北軽井沢スウィートグラスでは、「19年時点で、17年に比べ1人での利用者が1.5倍に増えた。女性も増えており、一人用のグッズレンタルセットを充実させて対応している」(運営するきたもっくの藤坂喬氏)という。

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