『アフターデジタル』の著者であるビービット藤井氏が、「オフラインのない時代に生き残る」ための経営術を先んじて実践している企業の幹部や、藤井氏と同じ未来を見据える識者を直撃するのが本連載だ。第1回は「売らない店」を標榜し、「価値の共創」を目指す丸井グループ青井浩社長に話を聞いた。
藤井保文(以下、藤井氏) 青井社長には、著書『アフターデジタル』の考え方に共感いただいたことをきっかけに、経営合宿やイベント登壇にお声がけいただきました。お話を深めていく中で、本当に“高い解像度”で私の伝えたいことをご理解いただいていると実感しております。今回の対談連載でも真っ先にお話を伺いたいと思ったのです。
今日は、丸井さんがやっていることをアフターデジタル的に解釈したのでそれについて、本当のところはどうなのかお話しいただけたらと思っています。
青井浩社長(以下、青井社長) なるほど、分かりました(笑)。それは楽しみですね。
藤井氏 そう言っていただけると心強いです(笑)。
なぜD2Cに注力しメルカリと協業するのか
さて、早速ではありますが、最近の丸井さんの取り組みの中で私が注目していることが2つあります。1つはD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)への注力、もう1つはメルカリさんとの協業です。
まずD2Cへの注力については、アフターデジタル社会で「独特の世界観ビジネスを展開する企業」が次々と生まれる中で、彼らに対してリアルのプラットフォームを提供しようとする動きがあるように私からは見えます。実際のところはどうなのでしょう。
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