「誰でも簡単にアイデアを量産し、ユニークな企画を次々と生み出す秘訣」を伝授する連載企画。企画というと、つい「絵に描いた餅」になりがち。企画者の都合通りに、人は動いてはくれない。そこで第5回は、狙い通りに人を動かすための3つのポイントを紹介する。

その企画、「絵に描いた餅」になっていませんか?

 第4回は、思いついたアイデアを企画に変えるためのポイントについてお話ししました。企画は目的達成のために組み上げたアイデアの集合体。「目的は何か?」「いつ、どこで、何を、どうやるのか? それはなぜか?」「他に選択肢はないのか?」という3つの問いを考えることで、玉石混交だったアイデアも目的達成に向けた企画へと変わっていきます。しかし、このままでは、まだ「絵に描いた餅」です。

人は、思い通りにはならない

カスタマージャーニーを描くものの……、「たられば」になりがち
カスタマージャーニーを描くものの……、「たられば」になりがち

 例えば、とある新発売の商品を、ユニークなクリエイティブのオンライン動画を中心にプロモーションしていくとします。すると、企画書では、まずデジタル広告で接触し、ランディングページにアクセスさせ、動画を見た後にシェアしてもらい、そのシェアを見て別の人がまたアクセスし……といった流れを考えがちです。

 でも、企画者の都合通りには、人は動いてくれません。世の中にコンテンツがあふれている中、こちらの用意したステップに沿って段階を踏んでくれる人は希有です。そもそも、最初の接点すら流されてしまう可能性のほうが高い。自分たちの考えるシナリオ通りに人を動かそうと企画をしていると、ついつい人間界を上から見下ろしている神のような視座になりがちです(自戒の意味も込めています)。

 そんな視点で作った企画は、「そうなったらいいな」「きっとそうなるだろう」といった楽観的な「絵に描いた餅」以外の何物でもないのです。

想定通りに人が動く「確度」をいかに高めるか?

 まず、人は思い通りにならないという大前提に立つことが、本当に人が動く企画を作るためのスタート地点です。

 ほとんどの企画は、人を対象としています。地球上で75億人が、それぞれ自由な意思を持って行動しています。もはや一人ひとりが大海原を徘徊(はいかい)する魚のようなもので、こちらの意思通りに動かすことは極めて困難です。

 その中で、すべきこと、できることは、企画者が意図したように人が動く「確度」を高めること。そのためには、企画する側の都合ではなく、企画に触れる側の都合を考えなくてはなりません。こちらからの働きかけ(作用)に対して、反応(反作用)が思い通りになる確度を高めるために、3つのテクニックをご紹介します。

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