
全7回
「個人経済圏」プラットフォーマー新時代
大手企業の有名ブランドよりも個人の無名商品が欲しい、個人がもつ第一線の専門スキルを自社に導入したい――。個人が自分の作品や専門的なスキルを提供し、ビジネスを展開する「個人経済圏」が拡大している。それを支えているのが、個人ビジネスのDX化を担うプラットフォーマーの存在だ。ここでは、「物販」「スキルシェア」「コンテンツ配信」などとジャンルに分け、各プラットフォーマーが個人ビジネスのマーケティングをどのように変え、個人経済圏を成長させているかを探る。
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第1回2020.03.30ポストソーシャルメディアの新市場 UUUMが「個人経済圏」に照準動画の再生回数で広告収入を得る「YouTuber」のビジネスが大きく変化。多数のYouTuber を抱えるUUUMは広告に依存せず、グッズ販売やイベント収入など収益の多様化に乗り出した。その背景には個人が物販やコンテンツ販売、スキルシェアなどのビジネスを行う「個人経済圏」の急成長がある。
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第2回2020.03.30月間1600万人集まる個人作品売買サイト 商業施設の集客源にも企業や団体に属さない「個人」が、作品やスキルを提供してビジネスを展開する「個人経済圏」。アクセサリーから洋服、家具まで個人が制作した作品を販売する「Creema」は、ネット販売を核に大型商業施設への常設店舗も展開し、個人クリエイターのビジネス領域拡大をサポートしている。
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第3回2020.03.30売買サイトがマーケの起点に 個人作家のビジネス領域を拡大特集の第2回で取り上げた、個人クリエイターの作品売買に特化したプラットフォーム「Creema」。同サイトは個人クリエイターのビジネスをどのようにサポートしているのか。出品者の1人、陶芸家ののぐちみか氏は、「撮影や出品、発送まで委託できるところが魅力」とその強みを語る。
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第4回2020.04.02ブログは死語に!? noteが急成長 コンテンツ課金で作り手を支援個人が作品やスキルを提供してビジネスを展開する「個人経済圏」。コンテンツを発信、販売できるプラットフォーム「note」が急成長している。通常のブログサービスから広告機能をなくし、コンテンツ課金とフォロー・被フォローのSNS機能を付加して個人クリエイターの創作を支援する。
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第5回2020.04.02「プロの家具選び」激安化で新市場に 顧客データ+3D活用がカギ富裕層向けサービスとして活躍の場が限られていたインテリアコーディネーター。そんなプロの家具選びのスキルを顧客情報のデジタル化や部屋・家具の3D画像化によって1万円台で提供し、新市場の形成を狙うのが家具ECサイト事業のコシック(東京・渋谷)だ。
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第6回2020.04.03浮気の相談1分100円 主婦がデータ駆使して稼ぐ「スキルのEC」主婦がデータを活用してマーケティングを実施し、毎月20万円を稼いでいる。スキル売買サービス「ココナラ」で実際に起こっていることだ。「個人経済圏」の拡大に伴い、プラットフォーマーが利用者にデータを提供することで、個人でもデータを活用したマーケティングに取り組めるようになっている。
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第7回2020.04.03「個人経済圏」は挑戦者の安全弁であるべき CAMPFIRE家入社長新型コロナウイルスの流行で個人による不特定多数の資金調達を可能にするクラウドファンディングの利用が増加。同事業を展開するCAMPFIRE(東京・渋谷)の家入一真社長はこの状況を「個人経済圏の大きな転換点」だという。「少数の稼げるスターをつくるのではなくて、『それでもやっててよかった』という挑戦者のセーフティーネットをつくりたい」とプラットフォーマーとしての方針を語った。