
全5回
発進「日本版5G」実サービスの真価
ついに5Gの商用サービスが始まる。19年秋から始まったプレサービスを通して、通信事業者は5Gの高速大容量・低遅延・多接続という特徴を生かしたユースケースの創出を目指してきた。果たして、5Gは「ちょっと速いだけの通信」という枠を超える新しいビジネスの芽を育てることができるのか。新型コロナウイルスが流行し、リモートワークやスポーツの無観客試合が広がる中、5Gを使った新サービスで脅威に立ち向かうことはできるのか。次世代通信技術の真価を問う。
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第1回2020.04.13集客力100万人のバーチャル市場 5Gとの連携でリアル店舗超えるついに5Gの商用サービスが始まった。通信大手が用途の創出を目指す中、「単に速い通信」を超えるビジネスの芽を育てることができるのか。新型コロナウイルスが広がり、通信への依存度も高まっている。本特集は次世代通信技術の真価を問う。第1回は「リアルとバーチャルの融合」をテーマにお届けする。
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第2回2020.04.13独自の通信網が生む新ビジネス 「映像+ローカル5G」の潜在力携帯電話の通信網と言えば、NTTドコモなど携帯電話の事業者が構築するのが当たり前だった。5Gでは、多彩なプレーヤーが自前の通信網をつくる「ローカル5G」という新しい仕組みが登場した。安全かつ安定的に高精細画像を送信するといった用途で新ビジネスを生み出すために不可欠な技術となりそうだ。
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第3回2020.04.16パルコ、ららぽーとが激変 ARゲームや5Gのロボ導入で商業施設DXゲームの舞台は画面の中じゃない。商業施設や街が丸ごと冒険や謎解きのフィールドになる。主人公はあなただ。AR(拡張現実)ゲームで、店舗のファンを生み出そうとする取り組みが広がっている。5GやARメガネ型端末の登場で、その表現はもっとリアルに。新たなマーケ手法として注目を集めそうだ。
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第4回2020.04.16実測で4Gの10倍だった 5G端末の主役は2画面スマホとARグラス高速大容量や低遅延が売りの5G。その特長を最大限に生かすべく、端末も変化を遂げようとしている。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を気軽に楽しめるメガネ型デバイスが登場し、スマートフォンは2画面や折りたたみ式の巨大ディスプレーに進化。これら新端末が切り開く新たなビジネスの可能性に迫る。
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第5回2020.04.165Gで仮想テレポーテーション 高速通信が生む感覚伝達のビジネス新型コロナウイルスの影響で、ネット経由のリモートワークが広がりつつある。5Gの特性を生かせば、より高度な人間の視覚、あるいは触覚にまで訴える表現が可能となり、より質の高いサービスが生まれる。VR(仮想現実)の一歩先を行く「5Gテレポーテーション技術」によるビジネスの可能性を追った。