プロントの自販機“1000べろ”立ち飲み 想定売り上げの2倍(画像)

プロントがバーの中に設けた立ち飲みスペースが、想定の2倍を売り上げる人気だ。新型コロナで多くの飲食店が苦戦するなか、酒とつまみを自動販売機で安価に売る場所(Place)を設け、収益増と省人化を同時に実現している。また関西国際空港でも自販機を用いた実証実験が行われた。特徴のある自販機を目玉に店舗という場所をマーケティングし、収益増や省人化、将来のデータ活用へ結びつける可能性を探る。

「PRONTO IL BAR 渋谷フクラス店」の立ち飲みスペースに設置された酒類の自動販売機。左からサウザ(テキーラ)、ジムビーム、サントリーウイスキー。手書きの案内を貼って親しみやすい雰囲気を演出している
「PRONTO IL BAR 渋谷フクラス店」の立ち飲みスペースに設置された酒類の自動販売機。左からサウザ(テキーラ)、ジムビーム、サントリーウイスキー。手書きの案内を貼って親しみやすい雰囲気を演出している

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 プロントコーポレーション(東京・港、以下、プロント)が東京・渋谷に、2019年11月23日にオープンした「PRONTO IL BAR 渋谷フクラス店」。店の目玉は、自動販売機で酒とつまみを買う立ち飲みスペースだ。新商業施設「渋谷フクラス」の1階という人通りの多い好立地にあり、安価に飲めることもあり朝から利用する姿も見られるという。「1日40人ぐらいの客が利用し、意外に女性の数が多い。立ち飲みスペースの売り上げは想定の2倍を維持している」と同社営業本部東日本支社東日本第四支店スーパーバイザーの吉井翔太氏は話す。

【特集】日本でも進む“無人店舗”への動き
「PRONTO IL BAR 渋谷フクラス店」(東京・渋谷)。立ち飲みスペースも含め平日は朝7時から営業している
「PRONTO IL BAR 渋谷フクラス店」(東京・渋谷)。立ち飲みスペースも含め平日は朝7時から営業している
角打ちをイメージした立ち飲みスペース
角打ちをイメージした立ち飲みスペース

 同店の面積は29坪。これを47席のテーブルスペースと立ち飲みスペースに分けている。立ち飲みスペースは店に入ってすぐの左手にあり、入りやすい雰囲気だ。ドリンクは、ビールにウイスキー、テキーラ、ワインを1杯300円(税込み、以下同じ)の均一価格で販売している。キャッシュレスには対応しておらず、100円硬貨を入れて購入する。

ビールは「ザ・モルツ」を販売する
ビールは「ザ・モルツ」を販売する

 炭酸水や氷は無料でハイボールやロックなど好みの方法で飲める。「ワインに炭酸水を入れて飲むなど、気分で飲み方を変えられるところも好評」(吉井氏)。テーブル席では、ハイボールが506円、ビール(ジョッキ)が616円。立ち飲みの方は、自分で作る必要があるが、それでも割安感はある。

 つまみも自販機で販売している。オイルサーディンなどの缶詰や生ハム、かつサンドなどを用意。価格は290~1080円。比較的安価なつまみを2つほど食べて、ドリンクを3、4杯飲んでも支払いは1000円台に収まる。まさに"1000べろ"酒場といえる。

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