Z世代──10年後の中核層を攻略せよ

小学生や中学生、高校生の創造力を育むため、デザイン思考による学習の場を提供しているのがCURIO SCHOOL(キュリオスクール、東京・目黒)だ。企業と中高生を結び付け、商品開発につなげるプログラムを展開する。西山恵太社長に今後の方向などを聞いた。

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西山恵太氏
(写真提供/キュリオスクール)
西山 恵太(にしやま けいた)氏
CURIO SCHOOL社長、ファシリテーター
京都工芸繊維大学にてプロダクトデザインを専攻後、京都大学経営管理大学院に進学。その際に米スタンフォード大学によるデザイン思考を活用した製品開発プロジェクトに従事。2011年に野村総合研究所に入社後は、経営コンサルタントとして新規事業開発支援や官公庁の政策調査・実行支援プロジェクトなどを手掛ける。15年にCURIO SCHOOLを立ち上げた

学習の一環として、企業から与えられたテーマから中高生が自分たちの目線で商品開発に挑むプログラム「Mono-Coto Innovation(モノコト・イノベーション)」を2015年から毎年開催していますね。20年4月からは同プログラムに以前、参加した「卒業生」と企業を結んだ「CONNECT(コネクト)」と呼ぶ新しい仕組みも始めました。これはどいう狙いでしょうか。

19年までは夏の大会を実施し、そこで優秀なアイデアを考えた中高生チームと企業で共創をさせ、年末に決勝大会として各チームを競わせるというやり方で進めていました。企業が入ることで専門家の視点でアドバイスを頂けるため、決勝大会に臨む中高生にとって、学習効果はとても高くなります。企業も中高生の考え方をダイレクトに把握できるので、商品開発やマーケティングなどに生かせるというメリットがあります。

 しかし夏の大会では毎年200人の中高生が参加しても、決勝大会に進める中高生は毎年20人くらいしかいません。企業と共創ができる中高生の人数が限られていました。そこで20年4月からは夏の大会はそのままに決勝大会だけをやめ、もっと多くの中高生と企業が共創をできる仕組みとしてコネクトを考えたのです。モノコト・イノベーションには卒業生のコミュニティーがあり、かつて参加した中高生の他、今では大学生になったメンバーも含めて約1000人います。このZ世代のコミュニティーを生かして企業と結べば、毎年100人以上の中高生が学習の機会を得られます。

中高生向け学習プログラム「Mono-Coto Innovation」では、企業からのテーマに対して中高生がチームを組んでアイデアを考え、プロトタイプを製作することで創造力を競い合う。毎年、約50チーム/200人ほどが参加しており、写真は19年12月に開催された決勝大会の模様。プログラムの内容自体が評価され、2017年度グッドデザイン賞を受賞している
中高生向け学習プログラム「Mono-Coto Innovation」では、企業からのテーマに対して中高生がチームを組んでアイデアを考え、プロトタイプを製作することで創造力を競い合う。毎年、約50チーム/200人ほどが参加しており、写真は19年12月に開催された決勝大会の模様。プログラムの内容自体が評価され、2017年度グッドデザイン賞を受賞している
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