Z世代の4タイプ 「ソーシャルよいこ」や「省エネペシミスト」?(画像)

なかなか特徴がつかめない「Z世代」。彼らはどんな思考で、どんなものを好むのか。理解するためには、Z世代の4タイプを知り、それぞれのクラスターを意識することが大切だという。Z世代の特性に詳しいループス・コミュニケーションズ代表取締役の斉藤徹氏に話を聞いた。

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 1996~2010年ごろに生まれた「Z世代」。「インスタ映え」や「エシカル消費」など、Z世代の特徴とされるワードを挙げれば切りがない。しかし、ソーシャルメディアが発達し、それらを駆使する彼ら、彼女らは多様な価値観を持つため、実態を把握しにくいのも特徴だ。

 Z世代はどんな思考で、どんなものを好むのか。ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を展開するループス・コミュニケーションズ(東京・渋谷)の代表取締役でビジネス・ブレークスルー大学の教授でもある斉藤徹氏に話を聞いた。

斉藤 徹(さいとう とおる)氏
ループス・コミュニケーションズ代表取締役
ビジネス・ブレークスルー大学教授/イノベーションチームdot アドバイザー

1985年3月慶応義塾大学理工学部卒業後、同年4月日本IBM入社。91年2月フレックスファームを創業、2004年4月全株式を売却。05年7月ループス・コミュニケーションズを創業。16年4月学習院大学経済学部の客員教授に就任。20年4月ビジネス・ブレークスルー大学の専任教授に就任。専門分野はイノベーションおよび組織論。自らの大学講義がきっかけでうまれたZ世代組織「イノベーションチームdot」とともにZ世代の研究も行っている。「再起動 リブート」(ダイヤモンド社)、「BEソーシャル!」(日本経済新聞出版社)、「ソーシャルシフト」(日本経済新聞出版社)など著書多数。

Z世代は「リベラルで経済的に保守的」

日本のZ世代にはどのような特徴があるのでしょうか?

世界的に見ても、Z世代は、テクノロジーの影響をとても強く受けている世代です。特にソーシャルメディアの影響が大きく、小さい頃から多様な人とつながり、日常的に緊密に交流しています。そのため、多様な価値観を受け入れるようになり、考え方がリベラルです。

 ただし、経済的にはとても保守的。これは日本独自の(Z世代の)特徴です。Z世代にとって、日本は生まれたときからダウントレンドが続く社会なのです。世界経済におけるGDPの比率が下がり、人口は減る一方で、高齢者の比率は増え、非正規雇用の比率も増えていく。彼らにとって日本は「衰退の国」であり、将来を不安視する若者の比率が、世界的に見ても群を抜いて高いです。これが世界のZ世代との大きな違いだと思います。

 結婚しないで子供を産むことについてどう思うか、という質問に対して(1世代前で1981~95年生まれの)Y世代のほうが肯定的で、Z世代のほうが否定的です。Z世代は、2人のほうが経済的に合理的である、という感覚なのだと思います。

Z世代とY世代に実施したアンケートで、差が大きかった項目
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