※日経トレンディ 2020年4月号の記事を再構成

ブレイク必至の食品を予測する特集の第2回は、焼き肉用食品。ここ数年、焼き肉ブームが堅調で、内食需要を狙った様々な関連商品がラインアップ。32年ぶりの新たなたれや、チューブ調味料などバリエーションが広がりそうだ。

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 ここ数年、国内の焼き肉市場は右肩上がりで、外食焼き肉チェーンの売上高はほぼ毎月前年を上回っている。ただし、2019年10月に消費増税となり、今後もこの傾向が持続するかは予断を許さない。しかし、牛肉や豚肉に関しては追い風もある。20年1月に日米貿易協定が発効し、米国からの輸入牛肉や豚肉の関税が下げられたのだ。こうなるとがぜん注目されるのが、軽減税率により消費税が8%に据え置かれ、割安感のあるスーパーマーケットなどで販売される牛肉や豚肉。外食ではなく、家で焼き肉を楽しむ家庭が増える可能性は高い。

 こうした家焼き肉市場の伸びしろを背景に、焼き肉のたれで国内トップのシェア約5割を誇るエバラ食品工業が動いた。主力の黄金の味シリーズで32年ぶりの新味となる、「黄金の味 さわやか檸檬」を投入したのだ。黄金の味といえば、リンゴ、桃、梅をブレンドしたフルーツベースの甘みが特徴。そのどろっとした濃い味が支持される一方で、「焼き肉をさっぱり味で食べたい」という層が一定数いることも自社調査から浮き彫りになっていた。そこで、原料にレモンを加え、大半の焼き肉のたれで使用されているニンニクを使わない、爽やかな風味のたれを新開発。昨今、レモンサワー、レモネードなどで人気がうなぎ登りのレモンの力を借り、若者層や女性層まで一気に囲い込みを図る。(予測の視点は記事末を参照)

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