19年夏はCM連動の大型プロモーションを実施

――具体的な施策を聞かせてください。

根本氏 1つは19年7~9月の大型プロモーションです。『モンスト』として初めて行ったステップアップ型施策で、3カ月間にわたるプロモーションとゲームを連動させ、10月の6周年イベントに向けたユーザーの熱量を上げるのが狙いでした。

 テレビでは安田大サーカスのクロちゃんや俳優の永山瑛太さんらに出演していただいて「モンストプリズン」というシリーズCMを打ち、それに連動して「オーブ」というアイテムを大盤振る舞いしました。7月は毎年恒例のリアルイベント「XFLAG PARK」に合わせてオーブ100個を配布、8月は3週連続で50個以上を配布、9月はオーブ配布の代わりに新しいガチャの遊び方(アゲインガチャ)などを実施しました。

安田大サーカスのクロちゃん、俳優の永山瑛太、成田凌、今田美桜を起用したシーズンCM「モンストプリズン」
安田大サーカスのクロちゃん、俳優の永山瑛太、成田凌、今田美桜を起用したシーズンCM「モンストプリズン」
「XFLAG PARK」は音楽やお笑いのライブ、eスポーツなどが融合した複合イベント。2019年7月に幕張メッセで開催された
「XFLAG PARK」は音楽やお笑いのライブ、eスポーツなどが融合した複合イベント。2019年7月に幕張メッセで開催された
2019年9月に実施した「アゲインガチャ」
2019年9月に実施した「アゲインガチャ」

 『モンスト』としてはかなり思い切った施策です。それというのも、これまでオーブの配布には慎重だったんです。ユーザーに振り向いてもらうのに効果的ではあるものの、ゲームバランスを崩す可能性がありますから。でも「今は大きく打って出るとき」と判断し、決行しました。

 これらはゲームから離れた人に戻ってきてもらうための企画です。それをゲーム内で告知しても話題にはなりにくいので、テレビCMと絡めたわけです。

 同時に、久しぶりにゲームに戻ってきてくれた人、新たに始めてくれた人の受け皿となる企画も展開しました。『僕のヒーローアカデミア』や『銀魂』といった人気IP(知的財産)とのコラボ、難易度を下げたステージの導入などがそうです。ちょうど夏休みで、競合のゲームだけでなく、旅行やレジャーにもユーザーの時間を奪われがちな時期だったので、かなり力を入れましたね。

――テレビCMは大々的でしたが、従来と違う取り組みなどあったのでしょうか?

根本氏 モバイルゲームに関しては、2~3年前から広告などのトレンドが変わってきていると思います。当社に限らず、各社ともCMの出稿量を減らしています。どこのゲームもそれなりに認知度が上がり、量で戦う時期は過ぎました。

 特にテレビCMはアプリへの誘導が証明しにくいところがありますし、どの時間帯に流すかも含めてかなり慎重になっていました。そんな中、19年7~9月は緩急をつけながらも出稿量を増やし、リーチを伸ばす方針をとりました。