家庭用ゲームもIP活用型が好調

――次に、家庭用ゲーム機向けで20年3月期のヒットタイトルはいかがですか。

鯉沼氏 先ほどご説明したIPの活用事例と逆で、他社のIPをお借りして当社が開発したタイトルがそれぞれ好調に推移しました。近いところでは、アトラス(東京・品川)と組み、同社から20年2月に発売した『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』と、3月にバンダイナムコエンターテインメントから販売した『ONE PIECE 海賊無双4』。これらはいずれもPlayStation4(PS4)版とNintendo Switch版(『ONE PIECE 海賊無双4』はXbox One版も)があります。

『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』 (C)ATLUS (C)SEGA / (C)KOEI TECMO GAMES All rights reserved.
『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』 (C)ATLUS (C)SEGA / (C)KOEI TECMO GAMES All rights reserved.
『ONE PIECE 海賊無双4』(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
『ONE PIECE 海賊無双4』(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 また、Nintendo Switch向けタイトルとして、任天堂、インテリジェントシステムズと共同開発し、19年7月に任天堂からリリースした『ファイアーエムブレム 風花雪月』はワールドワイドで好評を博し、大ヒットタイトルになりました。

『ファイアーエムブレム 風花雪月』 (C) 2019 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS Co-developed by KOEI TECMO GAMES CO., LTD.
『ファイアーエムブレム 風花雪月』 (C) 2019 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS Co-developed by KOEI TECMO GAMES CO., LTD.

 『ペルソナ5 スクランブル』や『ONE PIECE 海賊無双4』などの他社IP作品を、Nintendo Switch向けに開発できたのは、これまで他社コラボレーションを積み重ねてきた実績ではないかと考えています。Nintendo Switchでは任天堂のタイトル以外は苦戦することが多かったかもしれませんが、最近はサードパーティー製タイトルもヒットするようになってきたので期待できますね。

 オリジナルタイトルでは『仁王2』を20年3月12日にリリースし、好調です。長くシリーズを続けている『Winning Post 9 2020』もPS4版、Nintendo Switch版とPC版で同時期にリリースしていますが、好調なので何よりです。

『仁王2』 (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
『仁王2』 (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
『Winning Post 9 2020』 (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
『Winning Post 9 2020』 (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

――これらの数字は第4四半期の決算に織り込まれることになりますか。

鯉沼氏 そうですね。『ペルソナ5 スクランブル』も、『三國志14』も第4四半期の発売ですし、『ONE PIECE 海賊無双4』も同じくですね。

――集中しているのはたまたまですか。

鯉沼氏 たまたまなのですが、非常に苦しかったです(笑)。ただ、ラッキーだったのは2月、3月と他社の強力なタイトルが発売延期になるなどしたことです。ぶつかるライバルが思ったより少なかった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が読みにくいところではありますので、結果的にはここできちんと出せてよかったと思っています。