スマートフォン向けゲームをヒットさせるには40代を狙う

――19年に発表された新IP『D4DJ』については、20年秋にスマホ向けリズムゲーム『D4DJ Groovy Mix』がリリースされる予定です。

木谷氏 事前登録が20年3月時点で40万人に達していますが、社内的にはリリースまでに100万人集めようと言っています。これはトップクラスのアプリゲームを狙っていきます。

 『D4DJ Groovy Mix』は、10~20代ファンが中心の『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』とは違い、対象年齢が10~50代までと幅広いので、いきなり40代も狙うつもりです。日本の人口構成で40代と20代を比べたら、40代が1.5倍ぐらいいます。じゃあ、エンタメに使う消費額はどうかといえば、40代は4人に1人が独身ですから20代の2倍以上だと思うんです。つまり、大ヒットを狙うなら40代を直撃するしかない。20年前、30年前のキャラクターを使うしかないんです。

ブシロードで最も売り上げが大きい『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』は主に10~20代がターゲット (C)BanG Dream! Project (C)Craft Egg Inc. (C)bushiroad All Rights Reserved.
ブシロードで最も売り上げが大きい『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』は主に10~20代がターゲット (C)BanG Dream! Project (C)Craft Egg Inc. (C)bushiroad All Rights Reserved.

 もはや子ども向けにIPを作って、それを一生ものに育てていくのは、ほぼ不可能だと僕は思います。作家性の強いものが突発的に下の世代からわーっと広がる可能性はありますが、エンタメ性の強いものはほぼないかなと。

 だから、『D4DJ Groovy Mix』の音楽は、1980~90年代のカバー曲や『太陽にほえろのテーマ』『警部補・古畑任三郎のテーマ』など、ドラマ主題歌、番組テーマ曲などを集めているんです。あとはアーケードゲームのテーマ曲。90年代のアーケードゲーム全盛の頃の音楽って、今の40代には懐かしいじゃないですか。僕は、JASRACに著作権使用料を払ってでも、40代に刺さる曲でテレビCMを流したいと思っています。

 登場するキャラクターも、『バンドリ!』は高校生がメインですが『D4DJ』ではMerm4id(マーメイド)という大学生ユニットがいます。実演するキャストの中にはグラビアアイドルとして活躍する人もいます。だから、『CAT’S EYE』『キューティーハニー』『どうにもとまらない』といった曲も押さえました。アニメの監督と制作会社も発表され、ゲームは20年の秋リリース予定です。

10~50代まで幅広い世代をターゲットとする『D4DJ』では、大学生という設定のキャラクターも用意。実演するキャストには、元AKB48の平嶋夏海などグラビアで活躍するメンバーもいる (C)bushiroad All Rights Reserved. illust: やちぇ
10~50代まで幅広い世代をターゲットとする『D4DJ』では、大学生という設定のキャラクターも用意。実演するキャストには、元AKB48の平嶋夏海などグラビアで活躍するメンバーもいる (C)bushiroad All Rights Reserved. illust: やちぇ