全社一丸となって施設の魅力づくりに注力し、それを影響力のある専門家やインフルエンサー、メディアに取り上げてもらうことで、プロモーションや集客につなげてきた星野リゾート。その情報発信において“司令塔”の役割を担っているのがグループ広報だ。
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グループ広報が総支配人を超える権限を持つワケ
「フラットな組織文化」に代表されるように、星野リゾートでは組織づくりの上でも他社ではあまり見られない、独特な取り組みが行われている。それはプロモーションにおいても同様だ。
星野佳路代表(以下、星野) 星野リゾートには各施設に現地の広報担当者がいます。施設広報は施設の総支配人とつながっていますが、同時にグループ全体の広報を担当するグループ広報ともつながっています。組織図的には施設広報は総支配人直下の組織ですが、メディアなど外部への情報露出に関しては、グループ広報が大きな権限を持っています。
一般的なホテル会社では取材のオファーがあった場合、取材を受けるかどうかは総支配人が判断します。なぜなら、部屋を無償で提供できるか否かや取材の段取りなどは、広報では判断ができないからです。しかし、総支配人はその施設の売り上げや予算を考慮しなければならない。部屋の稼働率や予算を考えた結果、状況が厳しいので取材を断るというのはホテル業界では珍しいことではありません。
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