「ブランド戦略」「デザイン戦略」「組織論」に続き、今回から星野リゾートの「プロモーション戦略」についてお送りする。軽井沢の温泉旅館から日本を代表するホテル運営会社へと至る過程で、星野佳路代表がいかなるプロモーション戦略で認知を高めてきたかについてひもといていく。
【第25回】 “ご乱心”とささやかれた軽井沢時代 星野リゾートの組織論(2)
【第26回】 社名変更は新卒採用のためだった 星野リゾートの組織論(3)
【第27回】 社内の情報格差を排除 困るのは誰? 星野リゾートの組織論(4)
【第28回】 自分の立場を守るマネジメントはしない 星野リゾートの組織論(5)
【第29回】 ずいぶんフランクなトップだと思った 星野リゾートの組織論(6)
【第30回】 激変の新体制 残る人と去る人の差 星野リゾートの組織論(7)
楽天の三木谷さんに声をかけられて
星野氏が軽井沢の星野温泉旅館を引き継いだ当時とは様相も異なり、現在では多くの企業がデジタルを活用したプロモーション活動に余念がない。「星野リゾートもそこで勝負しなくてはならない」と星野氏は言う。
星野佳路代表(以下、星野) 星野リゾートのみならず私たちの業界にとって、部屋の予約はすなわち収入に当たります。その予約を、現在はオンライン上で行う時代。星野リゾートでも、まずは自社サイトで予約してもらうことを重視しています。そのため、どうすれば旅に行こうと思っている人たちがインターネット上で星野リゾートを探し出し、予約サイトに来てくれて、予約までしてもらえるかが、プロモーションを考える上では重要なポイントとなります。もちろんブランド力や認知率を高めることも必要ですが、それだけでは実際の予約にはつながりません。
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