「3密回避の徹底」を掲げwithコロナ時代の旅のあり方を模索する星野リゾート。状況が変わる中、代表の星野佳路氏は頻繁に社内へ情報発信し、コロナ禍でどう生き抜くかをスタッフに伝える。その意を受けた各施設の取り組みを3回にわたってお届けする。初回は「星野リゾート リゾナーレ那須」。
星野佳路のマーケティング革命
コロナ禍で生まれたビュッフェの新しい形
星野リゾートのサブブランドの1つである「リゾナーレ」では、ファミリーやカップル、友人同士など幅広い顧客がターゲット。自然をフィールドにした豊富なアクティビティを備える西洋型の宿泊施設が特徴で、現在、八ヶ岳、トマム、熱海、那須、小浜島の5カ所にある。
その中で2019年11月にオープンしたのが「リゾナーレ那須」。施設のウリの1つが、ビュッフェ形式で提供する料理だ。星野リゾートでは、新型コロナウイルスの感染拡大により20年5月1日にいったん中止したビュッフェを7月1日から再開した。ビュッフェに対する宿泊客の圧倒的なニーズの高さに、なんとか応えようとしたのだ。もちろんリスクは“ゼロ”ではない。スタッフが知恵を絞り、withコロナ時代のビュッフェとして編み出したのが、感染予防策を徹底した「新ノーマルビュッフェ」だ。
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