新型コロナウイルスの影響で多くの人が将来に不安を感じる中、星野リゾート代表の星野佳路氏は「不可逆的ではない」「インバウンド需要も戻る」と言い切る。収束を1年~1年半後と捉え、その予測に沿って計画を進める星野氏が重視するのは「3密回避」の徹底だ。(取材日は2020年5月13日)

星野リゾート代表の星野佳路氏
星野リゾート代表の星野佳路氏
[画像のクリックで拡大表示]

地域の人たちが積極的に観光に関わる

 新型コロナウイルス感染症が収束するまで、旅行需要への対応策として星野氏が提案しているのは、「マイクロツーリズム」だ。これは車で30~40分圏内で行けるような、自分の暮らす地域内で楽しむ観光のこと。それはまた、新型コロナ禍収束後の、日本の観光業を強くするためにも重要だと星野氏は言う。


星野佳路代表(以下、星野) マイクロツーリズムには当面の需要以外にも、いくつか利点があります。まず、県を越えてウイルスを移動させないということ。マイクロツーリズムは地域内での観光で、多くの人が長距離を移動するわけではありません。

 また、これまでの日本の観光業界は、観光事業者は頑張っていても、地域の方々が地元の魅力に意外と気づかず、観光産業にあまり参加できていなかったのが実情です。その点でもマイクロツーリズムは、地域の人々に地元の観光施設、温泉旅館、リゾートホテルに泊まっていただいて、地元の魅力を再評価してもらういい機会になるでしょう。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。