スマホやPC、ワイヤレスイヤホンなどUSB Type-C(USB-C)端子で充電する機器が増えている。充電器もUSB Power Delivery(USB PD)対応製品が人気だ。注目は半導体材料に窒化ガリウム(GaN)を使った製品で、各社から発売されている。Anker Japan(アンカー・ジャパン、東京・千代田)の最新モデルで使い勝手を試してみた。

Anker Japan(アンカー・ジャパン)のUSB充電器「Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)」(左)と、「Anker 737 Charger(GaNPrime 120W)」(右)
Anker Japan(アンカー・ジャパン)のUSB充電器「Anker 735 Charger(GaNPrime 65W)」(左)と、「Anker 737 Charger(GaNPrime 120W)」(右)

 アンカー・ジャパンは充電器やモバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンなどで人気のあるメーカーだ。以前はECサイトでの販売が中心だったが、コンビニや家電量販店でも取り扱うようになり、目にする機会が増えている。

 同社の電源機器の中でも、高級ラインに位置付けられているのが「GaNPrime」シリーズだ。GaN(窒化ガリウム)はシリコンより電力損失を少なくできる半導体材料で、これを使うことで小型かつ高効率の電源装置を造りやすくなる。アンカー・ジャパンがGaNを使った充電器を発売したのは2018年で、GaNPrimeはその最新シリーズだ。

アンカー・ジャパンの「Anker 735 Charger(GaNPrime 65W)」。3つのUSB端子合わせて最大65ワットまで出力できる。重さは132グラム
アンカー・ジャパンの「Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)」。3つのUSB端子合わせて最大65ワットまで出力できる。重さは132グラム
65ワットクラスの充電器としてはコンパクトで持ち運びやすい。コンセントプラグは折り畳める
65ワットクラスの充電器としてはコンパクトで持ち運びやすい。コンセントプラグは折り畳める

 試したのは、「Anker 735 Charger(GaNPrime 65W)」と「Anker 737 Charger(GaNPrime 120W)」の2つ。どちらもUSB Type-C(USB-C)端子を2つ、USB Type-A端子(USB-A)を1つ備える。両者の大きな違いは出力で、3つのUSB端子からの合計出力がAnker 735 Chargerは最大65ワット、Anker 737 Chargerは最大120ワットとなっている。手にすると、どちらもサイズに比べて重く感じるが、出力の大きさを考えるとコンパクトだ。直販サイトの価格はAnker 735 Chargerが7990円(税込み、以下同)、Anker 737 Chargerが1万2990円となっている。

アンカー・ジャパンの「Anker 737 Charger(GaNPrime 120W)」。3つのUSB端子合わせて最大120ワットまで出力できる。重さは187グラム
アンカー・ジャパンの「Anker 737 Charger(GaNPrime 120W)」。3つのUSB端子合わせて最大120ワットまで出力できる。重さは187グラム
Anker 735 Chargerより一回り大きいが、120ワットクラスの充電器としてはコンパクト。コンセントプラグは折り畳める
Anker 735 Chargerより一回り大きいが、120ワットクラスの充電器としてはコンパクト。コンセントプラグは折り畳める

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