スマホやPC、ワイヤレスイヤホンなどUSB Type-C(USB-C)端子で充電する機器が増えている。充電器もUSB Power Delivery(USB PD)対応製品が人気だ。注目は半導体材料に窒化ガリウム(GaN)を使った製品で、各社から発売されている。Anker Japan(アンカー・ジャパン、東京・千代田)の最新モデルで使い勝手を試してみた。
アンカー・ジャパンは充電器やモバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンなどで人気のあるメーカーだ。以前はECサイトでの販売が中心だったが、コンビニや家電量販店でも取り扱うようになり、目にする機会が増えている。
同社の電源機器の中でも、高級ラインに位置付けられているのが「GaNPrime」シリーズだ。GaN(窒化ガリウム)はシリコンより電力損失を少なくできる半導体材料で、これを使うことで小型かつ高効率の電源装置を造りやすくなる。アンカー・ジャパンがGaNを使った充電器を発売したのは2018年で、GaNPrimeはその最新シリーズだ。
試したのは、「Anker 735 Charger(GaNPrime 65W)」と「Anker 737 Charger(GaNPrime 120W)」の2つ。どちらもUSB Type-C(USB-C)端子を2つ、USB Type-A端子(USB-A)を1つ備える。両者の大きな違いは出力で、3つのUSB端子からの合計出力がAnker 735 Chargerは最大65ワット、Anker 737 Chargerは最大120ワットとなっている。手にすると、どちらもサイズに比べて重く感じるが、出力の大きさを考えるとコンパクトだ。直販サイトの価格はAnker 735 Chargerが7990円(税込み、以下同)、Anker 737 Chargerが1万2990円となっている。
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