パナソニックのモバイルノート「Let's note(レッツノート)」シリーズは、シルバーの堅ろうなボディーが特徴だ。オフィスはもちろん、移動中の車内やコワーキングスペースなど場所を選ばず使う「仕事の道具」というイメージが強い。2022年11月に最新モデル「レッツノート SR」が発売されたのでレビューする。
パナソニック「レッツノート SR」は、堅ろう性や軽さといった特徴はそのままに、従来モデルより落ち着きのあるデザインがポイントの、12.4型液晶を搭載したモバイルノート。直販サイトの販売価格は30万300円(税込み)からとなっている。
手に持ってまず感じたのは、薄くフラットな形とコンパクトさだ。レッツノートシリーズはモバイルノートの中では比較的厚みがあり、堅ろう性を高めるため本体カバーに設けた凹凸がデザイン上の特徴でもあった。レッツノート SRは高さ19.9ミリメートルでシリーズの中では薄く、本体カバーの凹凸もほとんど目立たない。液晶ディスプレーを閉じるとほぼフラットな板のようになる。平面サイズ(幅約273.2×奥行き約208.9ミリメートル)は、A4用紙よりも小さい。
凹凸を抑えた分、やわな印象を受けるかもしれないが、従来モデル同様に最大100kgf(重量キログラム)の加圧に耐えられる堅ろう性を確保している。A4以下のコンパクトかつ服などに引っかかりにくいデザインのため、小さめのかばんにも収納でき、出し入れもスムーズだ。
落ち着きのあるデザインで集中しやすい
レッツノートの色といえば、つやのある明るいシルバーというイメージが強い。新レッツノート SRでは、シルバーより少し暗く、つやを抑えた「カームグレイ」と呼ぶ色になり、落ち着いた印象になった(ラインアップには黒い「ジェットブラック」も用意)。ディスプレーを開くと目に入るベゼル(ディスプレー周辺部分)やキーボードはブラックで、丸いタッチパッド(ホイールパッド)周囲のリングも光沢を抑えた仕上げとなっている。主張を控え、画面に集中しやすくしたデザインともいえる。目立ち過ぎないので、コワーキングスペースやカフェ、電車内など、街中で取り出して使いやすいと感じる人もいるだろう。
12.4型液晶ディスプレーの解像度は1920×1280ドットで比率は3対2。比率が16対9のような横に長いワイド液晶より、上下(縦方向)に広く感じられる。12.4型というとかなり小さいイメージだが、この比率のおかげで窮屈さはあまり感じられない。
表面はノングレア仕上げだ。外光の反射は抑えられていて、ほとんど気にならず、明るい場所でも見やすい。視野角もかなり広く感じられる。使っていて不満のない、見やすいディスプレーだ。
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