タイガー魔法瓶(大阪府門真市)が2022年9月21日に発売した「MCS-A050」は、ステンレス製ストロー付きの真空断熱ボトルだ。マスクをしたまま飲めることや、独自の内部加工により清潔に保ちやすいことなどが特徴。片手で開けられるため仕事中の“ながら飲み”にも向く。本当に使いやすいか、東京ゲームショウ2022を取材しながら使ってみた。

タイガー魔法瓶の真空断熱ボトル「MCS-A050」。実容量は500ミリリットル
タイガー魔法瓶の真空断熱ボトル「MCS-A050」。実容量は500ミリリットル

飲みやすく、清潔に保ちやすい

 タイガー魔法瓶は真空断熱ボトルを多数発売している。22年1月発売の、炭酸飲料に対応した真空断熱炭酸ボトルは、発売から約半年で16万本出荷のヒット商品となっている。タイガー魔法瓶によると、それまでの真空断熱ボトルのユーザーは女性中心だったが、真空断熱炭酸ボトルのユーザーは年齢層の高い男性が多く、ユーザー層を拡大できたという。

 22年9月に発売した「MCS-A050」は、ストローで吸い上げて飲むタイプの製品だ。飲み口から飲料が吹き出るなどの恐れがあるため、炭酸飲料や熱い飲料には使えない。だが、仕事でもプライベートでもマスクを着けている時間の長い昨今、このストローというのがユーザー訴求のポイントになりそうだ。容量は500ミリリットルで、重さは230グラム。本体色はシェルホワイト、マットブラック、パシフィックビーチの3種類。実勢価格は4950円(税込み)前後となっている。

ステンレス製のストローで飲む。飲み口は丸みがあり、くわえやすい
ステンレス製のストローで飲む。飲み口は丸みがあり、くわえやすい

 MCS-A050の特徴は大きく2つ。1つは、ボトル内部に「スーパークリーンPlus」と呼ぶ加工を施したこと。表面を鏡面のようになめらかにする加工で、凹凸を極力減らしたことで汚れやにおいが付きにくくなり、たとえ汚れても洗い落としやすくなっている。サビにも強く、スポーツドリンクを入れても大丈夫だという。ボトルを締める樹脂製のせんやふたには抗菌加工を施しており、飲料を入れる部分や口を付ける部分を清潔に保ちやすくなっている。

ボトル部分はステンレス製。ボトル内部には、表面を鏡面仕上げのようになめらかにする「スーパークリーンPlus」加工が施されている
ボトル部分はステンレス製。ボトル内部には、表面を鏡面仕上げのようになめらかにする「スーパークリーンPlus」加工が施されている
内部のサンプル。写真右はスーパークリーンPlus加工を施したもので、写真左は施していないもの。スーパークリーンPlus加工を施したものは、鏡のようになめらかになっている
内部のサンプル。写真右はスーパークリーンPlus加工を施したもので、写真左は施していないもの。スーパークリーンPlus加工を施したものは、鏡のようになめらかになっている

 もう1つの特徴は、見た目にもはっきり分かるステンレス製のストローを採用したこと。ストローで吸い上げて飲むので、マスクをしたままでも飲みやすい。ステンレス製にしたことで、樹脂製のストローよりも汚れやにおいが残りにくい。傷が付いてそこに汚れがたまったり、破損したりしにくいのもメリットだ。ストローの内外は、スーパークリーンPlusと同様の非常になめらかな表面仕上げになっていて、汚れが付きにくくなっている。

ストローもステンレス製。外側も内側もなめらかに加工されていて、汚れやにおいが付きにくくなっている
ストローもステンレス製。外側も内側もなめらかに加工されていて、汚れやにおいが付きにくくなっている

 ストローやふたの各パーツは分解して個別に洗える。軽い力で外せて洗うことができ、洗った後の組み立ても簡単だ。清潔に保ちやすいうえ、使用後の手入れも楽にできる真空断熱ボトルと言える。

各パーツを簡単に分解して洗える
各パーツを簡単に分解して洗える

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