米Sonosの「Sonos Roam(ソノス ローム)」は、Wi-FiとBluetoothに対応したコンパクトなワイヤレススピーカーだ。防じん・防水対応で自宅からアウトドアまで幅広い環境で音楽を楽しめる。設置場所によって音質を自動調整する機能も搭載。Sonosのスピーカーシステムにユーザーを引き込むための入門機となっている。専用アプリも含めた使い勝手や音質をチェックした。
Sonosは、ワイヤレススピーカーによるオーディオシステムを提供しているメーカーだ。同一ネットワーク上に複数のスピーカーを設置し、スマホで操作して音楽を楽しむマルチルーム対応が特徴で、Apple MusicやSpotifyといった音楽配信サービスとの親和性が高い。
これまでは据え置きモデルが中心だったが、2021年9月30日に一般発売した「Sonos Roam」は、バッテリーで駆動する軽量なコンパクトモデルだ。防じん・防水かつWi-FiとBluetoothに対応し、設置場所に合わせて音質を自動的に微調整する機能を備えている。マイクも内蔵し、スマートスピーカーとしても利用できる。カラーはブラックとホワイトがあり、実勢価格は2万3800円(税込み)だ。
500ミリリットル入りペットボトルを短くしたような大きさで、重さは430グラム。他社のワイヤレススピーカーには円筒状で転がりやすいものもあるが、Sonos Roamの形状は三角柱なので、少し傾斜した場所でも安定して設置できる。縦向きと横向きのどちらでも利用でき、縦向きにすればより場所を取らずに使える。自宅の仕事机の横に置いて、BGMを流すのには最適だろう。
小型軽量で防じん・防水も強力
ポータブルタイプのワイヤレススピーカーは防じん・防水機能を備えている製品が多い。Sonos Roamの防じん・防水機能はIP67相当なのでかなり強力だ。これは水深1メートルの深さに最長30分間水没しても問題ないというレベル。自宅なら浴室や台所などぬれる場所でも使えるし、庭やアウトドアなど土砂で汚れるような場所でも安心だろう。
操作ボタンは上部に再生・停止、ボリューム調整、マイクのオン・オフボタンがある。裏側には電源ボタンと充電に使うUSB-C端子があり、充電用のケーブルが付属する。バッテリー駆動時間は最長10時間で、コンパクトなワイヤレススピーカーとしては標準的な長さ。朝から夕方まで仕事中に使うといった用途なら必要十分だ。ワイヤレス充電規格のQi(チー)に対応しているので、底面をQi対応充電器に載せれば充電できる。すでにスマホ用にQi対応ワイヤレス充電器を持っているなら、使わない手はないだろう。オプションで、本体とデザインを合わせたワイヤレス充電器もある。
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