アップルが最新のスマートウオッチ「Apple Watch Series 7(以下、 Series 7)」を、2021年10月15日に発売した。20年発売の同Series 6を念頭に実機に触れてみると、Series 7にはスマートウオッチの使い勝手を高める3つの重要なイノベーションがあることが分かった。
レギュラーシリーズが順当進化
2020年に米アップルはレギュラーモデルのSeries 6と、シリーズ初の廉価モデルである「Apple Watch SE」を発売した。21年はレギュラーモデルを最新のSeries 7にアップデートして、3万2800円(税込み、以下同)から購入できるSEと2万2800円からの入門機としてSeries 3を併売する。Series 7の価格はGPSモデルが4万8800円からとなっている。
ケースのサイズは45ミリと41ミリの2種類を用意した。Series 6からケースのサイズがそれぞれ1ミリ大きくなったが、純正交換バンドは従来モデルからの互換性を確保した。バンドのコレクションを無駄にさせないことも、旧シリーズからの買い替えや買い増しを促すアップルの重要な戦略の1つだ。
Series 6から血中に取り込まれた酸素のレベルを測定する「血中酸素ウェルネス」アプリが新規に搭載された。21年1月には米国で先行リリースされていた「心電図」アプリと、心房細動の兆候を検知する「不規則な心拍の通知」の機能が日本でも使えるようになった。これらユーザーのヘルスケアを支援する機能もSeries 7に受け継がれている(関連記事:「新Apple Watch iPhoneユーザーの『一択』端末を狙う健康推し」)。
Series 7が搭載する「3つの重要な機能」
Series 7には、従来機種がソフトウエアアップデートにより追加できないハードウエアに由来する3つの新しい特徴がある。いずれもスマートウオッチの基本的な使い勝手を向上させる重要な進化だ。
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