ビジネスシーンでいつ5Gが役に立つのか
今回、auの5G対応のSIMカードをiPhone 12 Proに装着して、東京都内を中心に5G通信が利用できる場所を歩いてみた。5G対応エリアについては、サービスを提供する各通信キャリアがWebサイトなどでマップを公開している。しかし実際はこのマップはそれほど当てにはならない。まだ5Gが心地よく使えるエリアは限定的というのが、実際に使ってみた印象だ。
ただ5Gで接続できた場合は、やはり4G LTEと比べて数倍以上速い下り(ダウンロード)側の通信速度を得られることが多かった。上り(アップロード)のリンクも十分に速く、安定している。5Gによる高速で安定した通信環境が確保できれば、ビジネスシーンならビデオ会議がより快適だろうし、オンラインストレージを介したファイル共有もスムーズにできるに違いない。
5G通信の特徴である「高速・大容量/低遅延/同時多接続」のメリットを最大限まで引き出せるといわれる「ミリ波」のサービスを待たなくても、現状のSub6でつながれば、5Gの恩恵は十分に受けられそうだ。今後はオフィスや住宅エリアにも、できるだけ早く5Gエリアを広げてもらいたい。
MagSafeの登場でiPhoneアクセサリーが活気づく
アップルが発表したiPhone 12シリーズの新しいMagSafeアクセサリーも面白い。iPhone 12シリーズの背面に設けられているマグネットに吸着してバッテリーをチャージできるワイヤレス充電器や本体ケース、レザー製のパスケースなどがiPhone 12シリーズと同時に発売された。
ワイヤレス充電は好みが分かれるところだが、iPhoneに素早く着脱できるアクセサリーの使い勝手は悪くない。マグネットでしっかりと固定されるので外れにくい。ミニプロジェクターのようなプレゼンテーションにも使えるツールや車載用アクセサリーなど、iPhoneの機能を拡張するアクセサリーが数多く発売され、市場が活気づくことを期待したい。
(写真/山本 敦、画像提供/アップル)