処理性能はハイエンド未満、5Gの実力発揮はこれから

 プロセッサーにはクアルコムのSnapdragon 765Gを搭載する。これはミドルハイレンジ向けのチップだ。Pixel 4は発売当時のハイエンドチップを搭載していたのでグレードダウンと言える。しかしSNSやメール、Webブラウザーなど一般的なアプリで処理性能の差を感じることはほぼない。ストレージも128GBと十分で、メモリーカードの追加はできないが容量不足で困ることはなさそうだ。

 Android OSを開発しているGoogleの純正スマホであるPixelシリーズは、最新機能をいち早く使えるのが魅力だ。OSとセキュリティーは3年間のアップデートが保証されているので、その期間は最新機能を利用できる。アプリ開発などで常に最新のAndroid OSが必要な人に向く。

 Pixel 5と同時発売のミドルレンジモデル「Pixel 4a(5G)」はどちらも5G対応だ。5Gには周波数帯によって「Sub-6」(サブシックス)と「ミリ波」があるが、いずれもSub-6のみの対応となっている。

 ただ現時点では、5Gの実力を発揮できるケースは限られている。20年春より日本の大手3キャリアが5Gサービスを開始しているが、10月半ばの時点ではまだ5G対応エリアは少ない。数年後には対応エリアはかなり広がると思われるが、現時点では多くの場所でLTE(4G)対応スマホとして動作する。ちなみに無線LANは最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応していない。例えばアップルのiPhone 12シリーズなどWi-Fi 6対応スマホが増えており、ここは残念なところだ。

SIMカードはnanoSIMとeSIM対応のデュアル構成
SIMカードはnanoSIMとeSIM対応のデュアル構成

実用的なスペックで価格を抑えた5Gスマホ

 Pixel 5は5G対応だけでなく、超広角カメラと広角カメラを組み合わせ、夜景撮影に強く、ユニークな動画撮影もできるカメラ機能、IP68相当の強力な防じん・防水性能、容量の大きいバッテリーなどが特徴だ。Pixel 4にあった先進的だが実用性の低い機能を省き、価格を抑えた。

 Android搭載の5G対応スマホは各社から発売されているが、9万円を越える大型高級モデルが中心だ。Pixel 5は薄型軽量で持ちやすく、5Gスマホとしては安価なのが強みとなる。コンパクトな5Gスマホが必要な人や、仕事関係などで5Gスマホが必要な人には魅力ある選択肢だ。同時発売でさらに安いPixel 4a(5G)と併せて、実用的な5G対応スマホとして人気を呼びそうだ。

18WのACアダプター、USB Type-Cのケーブル、他のスマホからデータを移行するためのアダプターが付属する
18WのACアダプター、USB Type-Cのケーブル、他のスマホからデータを移行するためのアダプターが付属する

(写真/スタジオキャスパー)