iPad追撃の鍵は周辺機器の充実

 Echo Showシリーズには、Amazonアカウントを登録した端末にAmazon Alexaアプリを使ってビデオ通話ができる「呼びかけ」機能がある。Fire HD 8シリーズもAmazon Alexaアプリを立ち上げて、Echo ShowやAmazon Alexaアプリをインストールしたスマホやタブレットのユーザーとビデオ通話が可能だ。

 呼びかけ機能は、もともと宅内で別の部屋にいる家族と通話したり、外出先から自宅の様子を見守る機能を想定しているため、1対多の通話や背景画像の差し替えなど、ビジネスシーンを想定した作り込みができていない。しかし会社の同僚や頻繁に連絡を取るビジネスパートナーとのカジュアルなビデオ通話用としては、今のままでも十分に使えるだろう。テレワークを想定しているなら、Zoomなどの高度なコミュニケーションアプリとうまく使い分ける必要がある。

シンプルにビデオ通話が楽しめる「呼びかけ」機能。離れて暮らす親とのコミュニケーションなど、リモート帰省用のツールとしても活用しやすい
シンプルにビデオ通話が楽しめる「呼びかけ」機能。離れて暮らす親とのコミュニケーションなど、リモート帰省用のツールとしても活用しやすい

 アマゾンは上位モデルのFire HD 8 Plusの反響を見ながら、今後ビジネスツール用タブレットに進出する機会を探っている可能性もある。それなら専用のワイヤレスキーボードやスタイラスペンをオプションとしてそろえてもらいたい。ちなみに筆者が所有するBluetooth対応のマウスやキーボードは、Fire HD 8 Plusにペアリングして使うことができた。アマゾンも価格を抑えた周辺機器を上手に展開できれば、拡大するテレワーク需要にも必ず応えられるだろう。そうなればアップルの「iPad」を追撃する良きライバルとして、面白い存在になるに違いない。

Fire HD 8 PlusにBluetoothキーボードとマウスを接続。周辺機器とアプリが充実してくれば、ビジネスツールとしてもAmazonのタブレットが有力な選択肢に挙がってくるだろう
Fire HD 8 PlusにBluetoothキーボードとマウスを接続。周辺機器とアプリが充実してくれば、ビジネスツールとしてもAmazonのタブレットが有力な選択肢に挙がってくるだろう

(写真/山本 敦)