新機構「フローティングカンチレバー」

 Magic Keyboardには「フローティングカンチレバー」と呼ぶ、新たな画面の角度調整機構が採用された。Smart Keyboard Folioは平らなキーボードの面に、iPad Proを卓上カレンダーのように立てかけるスタイルだ。画面の傾きは2段階しか選べない。一方Magic KeyboardはiPad Proを装着した側のパネルが自在に動いて、画面を見やすい角度に傾けられる。iPadは固定した角度でぴたりと止まり、キーボードをひざの上に乗せてタイピングしても、iPadの重さでぐらついたり、パネルが後ろに傾いて倒れる心配がない。

Magic Keyboardを展開した様子。2枚の本体パネルを開いてから、iPad Proを載せる側のパネルをさらに角度を付けるように曲げられる。接続部は強固に作られており、iPad Proを接続した状態でしっかり固定できる
Magic Keyboardを展開した様子。2枚の本体パネルを開いてから、iPad Proを載せる側のパネルをさらに角度を付けるように曲げられる。接続部は強固に作られており、iPad Proを接続した状態でしっかり固定できる
横から見るとiPad Proが宙に浮いているようなスタイルになる
横から見るとiPad Proが宙に浮いているようなスタイルになる

Magic Keyboardの弱点はSmart Keyboard Folioの強み

 2つを比べると、Smart Keyboard Folioのほうが優れていると思う点もある。筆者は12.9インチのiPad Proを使っているが、約640グラムのMagic Keyboard(12.9インチ用)を装着すると総質量が約1.34キログラムになる。これは20年版の最新13インチMacBook Airの1.29キログラムとほぼ同じ重さだ。Magic KeyboardはiPad Proの保護カバーを兼ねたアクセサリーであることを踏まえれば、妥当なサイズ感と言えなくもない。だが、長時間外出する日は軽いSmart Keyboard Folioを選びたくなる。

iPad Proのアクセサリーとして18年に発売されたSmart Keyboard Folio。Magic Keyboardの発売後も販売は継続
iPad Proのアクセサリーとして18年に発売されたSmart Keyboard Folio。Magic Keyboardの発売後も販売は継続

 Magic Keyboardは先述のフローティングカンチレバーを搭載したことで、キーボード部分とiPad Pro接続部分の2枚のパネルを背中合わせにできない。その点、キーボード側のパネルを360度回転させてフラットにできるSmart Keyboard Folioのほうが、Apple Pencilでイラストを描いたり、写真データの細かな加工作業をしたりするのには向いている。

Smart Keyboard Folioは2枚のパネルを背中合わせにして、テーブルの上などに平置きが可能。Apple Pencilによる細かな作業に集中したい場合はこちらのキーボードのほうが向いている
Smart Keyboard Folioは2枚のパネルを背中合わせにして、テーブルの上などに平置きが可能。Apple Pencilによる細かな作業に集中したい場合はこちらのキーボードのほうが向いている