「マスクを着けたまま使える」が判断基準に

 新iPhone SEにはホームボタンがある。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出時にはマスクが手放せない今だからこそ、マスクを着けたままでも画面ロックを解除できる、指紋認証機能がなおさら便利に感じられた。

iPhone 8からホームボタンを継承した新iPhone SE。指紋認証による画面ロックの解除や決済処理ができる
iPhone 8からホームボタンを継承した新iPhone SE。指紋認証による画面ロックの解除や決済処理ができる

 アップルが新iPhone SEにTouch IDを残したことはこの疫病とは無関係だろう。しかしその一方で、顔認証機能のFace IDを搭載するiPhoneのパスコードによるロック解除をより簡易に行えるように、アップルが次期バージョンのiOSで機能アップデートを計画しているという海外メディアの報道もある。

 新型コロナウイルスの感染対策として、日常からマスクを身に着ける習慣が日本以外の世界各地にも広がりつつある現在、新iPhone SEが世界各国で発売された後に、再びTouch ID機能の価値に脚光が当たることも考えられる。今後は顔認証以外の「マスクを着けたまま使える生体認証機能を搭載すること」が、スマホ選びの条件として多くのユーザーが注目するポイントになるかもしれない。

低価格でパワフルなスマホは正義

 長引く新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務を余儀なくされているビジネスパーソンや、自宅で勉強を続ける学生が多くいる。皆が普段通りの生活に一刻も早く戻れることを願ってやまないが、低価格で高性能な新iPhone SEが、不便な生活を強いられている人々にさまざまな利便性を提供する端末になってほしいと思う。

 筆者も仕事の打ち合わせで新iPhone SEのFaceTimeアプリでビデオ会議をやってみたが、操作性もシンプルで快適だった。テレワークの導入が加速する現在、ビジネスパーソンにとってビデオ会議用のサブ端末としても心強い1台になりそうだ。

(写真/山本 敦)