
全5回
ナイキのDX、第2幕は厚底から
非公式ながらフルマラソンで2時間を切った米ナイキの厚底シューズ。各種のプロ大会で記録を塗り替え続け、東京オリンピックの“切符”も獲得した。アプリやIoTシューズのデジタルトランスフォーメーション(DX)に次ぐ、本業のイノベーションはなぜ興すことができたのか。開発者やキーマンへのインタビューから解き明かす。
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第1回2020.03.02ナイキ厚底シューズはなぜ速いか ついに見つけた最適クッション非公式ながらフルマラソンで2時間を切り、東京マラソンでは日本新記録も打ち出した米ナイキの厚底シューズ。設計やシミュレーションなどでのデジタル活用、新素材、地道な検証の合わせ技だ。アプリやIoTシューズに次ぐ、本業のデジタルトランスフォーメーション(DX)と言える。なぜ速いのか。開発者を直撃した。
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第2回2020.03.03厚底内部と特許に見る速さの秘密、競合他社の対抗策は?フルマラソン2時間切りに日本新記録――。圧倒的な速さを見せつけた米ナイキの厚底シューズだが、技術的な詳細は公開されていない。開発責任者へのインタビュー、米国で出願した特許からその核心に迫る。追撃するライバル大手の戦略も明らかになってきた。
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第3回2020.03.05ナイキが「ほぼゴミ」からシューズを開発 日本でも夏発売米ナイキが米ニューヨークで発表したのは厚底シューズだけではない。ほぼすべての材料を廃棄物、つまり“ゴミ”から再生した原料で作ったシューズも明らかにした。気候変動がスポーツイベントや選手に与える影響に対処する姿勢を明確にしたものだ。
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第4回2020.03.09ナイキの「数万足が瞬時に売れる」“D2C”アプリ キーマン直撃ナイキのDX(デジタル・トラスフォーメーション)の象徴とも言うべき、スマートフォン・アプリ「SNKRS」によるシューズ販売。単にアプリを作るだけでなく、さまざまな属性の顧客のトレンドを知り、製品開発にフィードバックする、まさにD2Cの中核的な役割を果たしている。そのキーマンを米ニューヨークのデジタル開発拠点「S23NYC」で直撃した。
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第5回2020.03.16ナイキ旗艦店で味わう「新しい買い物体験」実地で試したナイキのDX(デジタル・トラスフォーメーション)のショーケースであるニューヨークの旗艦店。そこでは、アプリを利用した購入体験変革の壮大な実験が繰り広げられていた。ほしいものをすぐに手に入れたいという顧客ニーズを満たすだけでなく、店員の働き方の変革にも取り組んでいる。