アドバイザリーボードの「先見」【2021年年末の先見スペシャル】Beyondコロナ 第6回

クー・マーケティング・カンパニー(東京・渋谷)代表の音部大輔氏が語る「2021年の総括」。21年7月から開催された東京オリンピックで、音部氏は“ある種目”から気付きを得たという。それを基に、コロナ禍で続くリモートワークの中で、連携を強固にするために大切なポイントについて語ってもらった。

クー・マーケティング・カンパニー代表の音部大輔氏
クー・マーケティング・カンパニー代表の音部大輔氏

東京五輪が与えてくれた“気付き”

 2021年は無観客ながら東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。個人的に印象的だったのは、東京オリンピックで追加されたスケートボードとスポーツクライミングです。スポーツが異なればルールも違うのは当然ですが、この2つの競技には味方と競争相手以外に「設計者」が介在していました。体操や柔道、陸上など、大抵の種目は競技場などの大きさが明確に決まっていますが、スケートボードやスポーツクライミングでは、基準はありますが場所や試合ごとにデザインが異なります。またこれら2つの競技を見て、共通の課題に選手たちが共に立ち向かい、挑戦するといった姿勢が感じられました。

徳力氏(第37回)からのメッセージはこちら

 スポーツクライミングには「オブザベーションタイム」という、ライバルである他の選手と壁のホールド位置を観察し、攻めるルートを話し合う時間が設けられています。初めて見たとき、選手同士が相談することに驚きましたが、情報共有したほうがそれぞれの資源量が増えるので、得られるものが多いのでしょう。情報を提供して不利になるようであれば、そのような習慣は廃れるはずです。

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