
2021年の振り返りと22年の展望を日経クロストレンドのアドバイザリーボードに聞く先見スペシャル。かげこうじ事務所代表の鹿毛康司氏は、SNSによって世論が大きく動いたのを実感したと話す。また、ウェルビーイングに気付いた我々が今後どうすればいいのか、話を聞いた。
個人が発言権を持ち、世論を動かせる時代に
近年、よく「ソーシャルの時代が来た」と言われていますが、2021年はとうとう個人が発言権を持つ時代に突入したことを実感しました。TwitterなどSNSという世の中に発信するツールの普及により個人が発言することはできていましたが、それが本当に世の中を動かす力を持っていることが表れた年だったと思います。
例えば、五輪問題。一昔前では何か問題に対して反発を示す場合、デモを起こしたでしょう。そのデモは警察が管理し、マスコミが報道するという、いわゆる国が作った管理体制の下に置かれた動きをしたと思います。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大によってリアルで人々が集まれないため、よりネット上で五輪に対する賛成・反対の議論が活発になりました。
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