
春の人事異動でマーケティング部門へ異動になった人、そして新卒でマーケター職に就いた人はどうすれば活躍できるのか。クー・マーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏が、プロフェッショナルマーケターになるための「一歩」を教えてくれた。
目的と活動の区別をつける
マーケティング職に就く人がまずやるべきことは、目的と活動の区別をしっかりつけることだと思います。例えば、秋の新商品を導入するというプロジェクトがあったとき、往々にして「秋の新商品を導入する」ことが目的になりがちですが、これは“活動”です。
目的とは、活動をする場合としない場合で世の中にどういった変化をもたらすかということ。このプロジェクトの場合は、ブランドの新規ユーザーを獲得すること、既存のユーザーの離脱を防ぐこと、既存ユーザーの消費量を拡大することなどが目的になるでしょう。プロジェクトリストはあくまで活動のリストなので、しっかり目的を考える必要があります。
なぜ目的と活動を区別するとよいのか――。それはプロフェッショナルに近づけるからです。プロフェッショナルの定義はさまざまですが、「期待を超える」のはプロフェッショナルのあるべき姿の1つだと思います。目的を理解することは、期待を理解することと同意義です。
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