
春の人事異動でマーケティング部門へ異動になった人、そして新卒でマーケター職に就いた人はどうすれば活躍できるのか。プリファード・ネットワークス執行役員CMO(最高マーケティング責任者)の富永朋信氏に「新人マーケターのあなたが今、やるべきこと」を聞くと、多大な影響を受けたという上司のある言葉を紹介してくれた。
仕事依頼は自己説得型アプローチで
「マーケティング」と呼ばれる仕事の領域は、広告や製品開発、企画、調査など多岐にわたります。どの領域であっても、人に対する“入力”が、どのような“出力”となって返ってくるかについて考えなくてはなりません。人を反応装置と捉え「入力と出力」の関係で見ていく、言い換えれば「人間の意図と行動の関係を理解すること」が大切です。基本的な話ですが、やはりこの力をしっかりと蓄えていく必要があります。
このスキルを身に付けるために、まずは上司や同僚から仕事を依頼された際に、この人はどういう意図で自分に依頼しているのかを考え、その思いに応えることから始めてみてください。同時に自分が人に何かを依頼するときは、どういった依頼をすれば自分が期待しているように動いてもらえるかを常にシミュレーションしましょう。
期待通りに動いてもらう、というお題に対しては、「目的を伝える」「アウトプットのイメージを共有する」「枝葉のみではなくコンセプトを伝える」などが指摘されることが多いと思いますが、今日は少し毛色の違った話をしてみたいと思います。
「期待に沿う」を超えた「理想的」なレベルで結果が得られるような頼み方をするためにはどうすればいいのか――。人間は自分の仕事という意識になると積極的に取り組むものです。頼む仕事を、いかに自分事として捉えてもらえるかが大事。そう相手に思ってもらうために、「自己説得」というテクニックがあります。
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