日経クロストレンドのアドバイザリーボードに2020年の総括と21年の展望を聞いた。クー・マーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏は、予想外の連続だった20年をきちんと分析することが重要だと説く。
新型コロナを前提にどう成長すべきか
新型コロナウイルスの感染が拡大してきた2020年4月ごろは、さまざまなものがぴたっと止まったような気がしました。ミーティングやイベントは中止、新商品の開発も延期になりました。
状況が変わったと感じたのは20年7月。少し仕事が忙しくなりましたが、20年7~9月はコロナ禍で停滞してしまったビジネスのリカバリー期で、10月以降にようやくアクセルを踏み込む時期に入ったように思います。新型コロナはまだ収束していませんが、コロナ前提の活動を築いていくしかない、という覚悟ができつつあるのではないかと感じます。
コロナ禍で減ったものや止まったものが多かったように思いますが、カンファレンスなどはオンラインに移行したので逆に講演数が増えました。20年10月まではコロナ下でのDX(デジタルトランスフォーメーション)やどうリカバリーしていくのかといったテーマが多かったのですが、11月以降は新型コロナの影響を前提にした上で企業はどう成長すべきか、新市場創造の戦略の描き方といったテーマに変わりつつあります。
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