
パーセプション 市場をつくる新発想
「プロダクト戦略」から、「パーセプション戦略」へ。多くの商品やサービスがコモディティー化した現代。プロダクトそのものではなく、世の中から向けられる「認識=パーセプション」の正しいコントロールが重要だ。世の中のトレンドの裏側で、消費者のパーセプションの変容はなぜ起こるのか。PR専門家の本田哲也が「かえる」「つくる」「はかる」「まもる」「いかす」の5つの視点から解説し、パーセプション活用の実践を指南する。
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第16回2021.01.14敵対的TOBでブランド危機 大戸屋が広報戦略でパーセプション死守パーセプションを「かえる」「つくる」「はかる」と続けてきた本連載。いよいよ今回から、「まもる」のセクションに入っていこう。守るべき状況はいくつか想定される。まもるの初回では、2020年のコロワイドによる敵対的TOB(株式公開買い付け)を巡る、大戸屋ホールディングス(HD)の事例を紹介しよう。
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第15回2020.12.17ポーラが導入したパーセプション計測法とは 顧客基点で調査設計今回はいよいよパーセプションを「はかる」をテーマにした最後の回となる。日本企業においてパーセプションを「かえる」「つくる」事例は多く見られるが、「はかる」まで視野に入れた企業はまだ少ない。今回はDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の下、パーセプション計測に取り組み始めたポーラの事例を紹介する。
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第14回2020.11.17パーセプションの収益貢献をどう測る 行動変容への影響がカギ日経クロストレンドは2020年10月7日、「パーセプションチェンジ」をテーマにした学習セミナー「日経クロストレンド・カレッジ」を開催した。講師はPR専門家の本田哲也氏だ。講演後はさまざまな質問が寄せられ、時間の都合上回答しきれないほどだった。そこで聴講者から寄せられた質問について、本田氏が回答する。
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第13回2020.11.04消費者の認識変容をどう測る? 本田哲也×音部大輔パーセプションチェンジ(認識変容)の効果測定をテーマに、クー・マーケティング・カンパニー(東京・渋谷)代表取締役の音部大輔氏と本連載著者の本田哲也との対談は白熱。後編ではより具体的に設定すべきKPI(重要業績評価指標)や測定結果を受けての施策の改善などについて、意見を交わした。
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第12回2020.10.30認知度高いのに売れないのはなぜ? 本田哲也×音部大輔本連載のテーマである「パーセプションチェンジ」をより効果的に実現するためのフレームワークが「パーセプションフロー・モデル」だ。このフレームワークの提唱者であるクー・マーケティング・カンパニー(東京・渋谷)代表取締役の音部大輔氏と著者の本田哲也氏が、「認知」と「認識」が持つ意味や効果測定の手法について前後編にわたって議論する。
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第11回2020.09.23パーセプションを測る3手法 花王は想起キーワードで効果を検証本連載ではパーセプションを「かえる=パーセプションチェンジ」「つくる=パーセプションによる新市場の創出」上で重要なポイントを、さまざまな事例を通じて解説してきた。今回は「はかる」をテーマに、花王などの事例を用いながら3つの手法を解説する。
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第10回2020.09.04資生堂、Sansanに学ぶ パーセプションを「つくる」3要素パーセプション(認識)を新たに「つくる」ことは、パーセプションを「かえる」こととは異なるチャレンジだ。確固たる自信を持って、新しい認識を世の中に創造しなければならない。今回はパーセプションをつくる上で重要になる3つのポイントを解説する。
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第9回2020.08.04資生堂の男性用BBクリームヒットの全貌 9カ月で38万個出荷大企業でもパーセプションを「つくる」ことで、新たな市場を創造できる可能性がある。今回は発売9カ月で累計出荷数が38万個を超えた、資生堂が展開するメンズブランド「uno(ウーノ)」のヒット商品「男性用BBクリーム」成功の秘密を解き明かす。
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第8回2020.07.17シェア8割超 Sansan成功の意外な戦略「名刺という言葉を封印」クラウド名刺管理サービスのSansan。同社は名刺管理サービス市場で82.8%のシェアを占める。その成長の裏には、「名刺は企業の資産であり、人脈は共有できる」というパーセプションの創出があった。今回は、同社がいかにしてパーセプションをつくり、市場を寡占できたのかを分析してみよう。
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第7回2020.07.06成績伸びるAI教材を塾1900校が導入 パーセプションが普及のカギ今回からはパーセプション(認識)を「つくる」手法を紹介する。それまで世の中になかったプロダクトやサービスを提供するとき、どのようにパーセプションをつくるべきか。創業からわずか3年で全国の塾1900教室に導入されたAI(人工知能)教材「atama+」を提供するatama plus(東京・品川)から学べる。
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第6回2020.06.12パーセプションチェンジ成功の4要素 言語化の鍵は主観と客観パーセプションチェンジ(認識変容)とは、その対象に対しての既存のパーセプション(認識)が、何らかの状況変化や仕掛けによって「かわる」ことだ。今回はこれまでのまとめとして、パーセプションチェンジの戦略を考える上で、重要になる4つのポイントを解説する。
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第5回2020.05.21Zoomが飲み会で躍進 短期間で急変するコロナ禍のパーセプション新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の事態により、様々な事柄のパーセプションが短期間で変化している。本連載を担当するPRの専門家として、この点を解説したい。新型コロナの影響により急速にパーセプションが変化したオンライン会議システム「Zoom」、マスク、ハンドドライヤーの3つを取り上げる。
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第4回2020.04.28ジンとカレーがなぜ好相性 パーセプションを変えた意外な戦略本連載ではマーケティング業界で重要性を増す「認識(パーセプション)」について、生まれる理由やブランドとの関わりなどについて、3回にわたり解説してきた。第4回以降はパーセプションをマーケティングに生かす5つの方法を紹介していく。まずは、ジントニックのパーセプションチェンジを狙ったバカルディ ジャパンの事例だ。
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第3回2020.04.08P&Gのキャンペーンに学ぶ ブランドとパーセプションの関係連載の第2回ではパーセプションを形成する5つの要素を紹介した。パーセプションはこれらの要素によって出来上がる。今回はプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)がインドで実施した、洗剤「アリエール」の成功事例を基に、「ブランド」と「パーセプション」の関係について整理する。
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第2回2020.03.05パーセプションを形成する5要素 マーケターは正しい理解が必要マーケティングや広報活動における「パーセプション(認識)」のコントロールは、世の中から向けられる認識を新しく作り出したり、変化させたりすることだ。しかし、パーセプションは制御できない結果論でもある。その要素を「転校生」を例に5つに分解して解説する。
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第1回2020.02.06ゴーン、メルカリ、森永ラムネ 3者に共通するパーセプションマーケティング業界で「認識(パーセプション)」という言葉が話題に上がることが増えた。消費者の商品やブランドに対する認識を指す。このパーセプションを変えることで、マーケティング課題を一気に解決できる可能性がある。本連載ではパーセプションチェンジを起こすうえで必要な考え方スキルについて、PRストラテジストの本田哲也が解説する。