
全6回
成功するダイナミックプライシング
スポーツ、エンタテインメント、小売り……。需給に応じて価格を変動させるダイナミックプライシングを新たに導入する業界や企業が、近年、相次いでいる。ただ、実際に価格を動かして収益向上を図れなくては、また消費者から支持されるようでなくては、導入の意味がない。先行した企業の実態から、ダイナミックプライシングが日本に定着・普及するための条件を探る。
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第1回2020.02.10入場料が最大2倍に スタジアム全席に変動価格を導入需給に応じて価格を変動させる「ダイナミックプライシング」を導入する業界や企業が相次いでいる。導入して実際に収益は向上するのか。消費者からは支持されるのか。課題は少なくない。先行企業の実例から成功のヒントを探る。
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第2回2020.02.10名古屋グランパス、変動価格チケットでスタジアムの空気を作るダイナミックプライシング特集の2回目は、前回に続き名古屋グランパス。Jリーグ所属のクラブの先陣を切って、2019年シーズンからホーム開催の全20試合に変動価格制を導入した。すると、当初想定していた入場料と観客動員数の最大化以外の効果も見えてきたという。それは何か?
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第3回2020.02.12浜崎あゆみライブで価格変動制 20分で最高額に到達「ダイナミックプライシング」特集の3回目で取り上げるのはエンターテインメント業界。エイベックス・エンタテインメントは2019年12月31日に国立代々木競技場第一体育館で開催した浜崎あゆみのカウントダウンライブにダイナミックプライシングを採用した。
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第4回2020.02.13全店に電子棚札150万枚整備 家電量販ノジマが変動価格制導入へダイナミックプライシングをテーマとする本特集の第1・2回はサッカーJリーグの名古屋グランパスエイト、第3回は浜崎あゆみのコンサートを例に、それぞれが実施した変動価格制について解説した。第4回は、一般小売りでダイナミックプライシング実現に向けて走り出した家電量販のノジマの取り組みを追う。
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第6回2020.02.17ダイナミックプライシング「困る」54% 女性が高値づかみを懸念ここまでダイナミックプライシングを導入・実験する企業の取り組みを見てきた。一方の消費者側は、この価格決定メカニズムをどこまで知っているのか。またメリットを感じているのかいないのか。日経クロストレンドは全国20~50代の男女434人にアンケートを実施した。