「令和がスタートしてから、ゲーム業界はますます変化が加速している」――。2020年1月21日、東京・赤坂のホテルで開催した新年賀詞交歓会の冒頭で、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の早川英樹会長(コナミデジタルエンタテインメント社長)はこう挨拶した。
CESAはゲームソフトメーカーが母体となっている業界団体。早川会長は冒頭あいさつの後、「令和元年となった19年には新しい携帯電話通信環境5Gが産声を上げ、AR(拡張現実)やブロックチェーンなどの技術がゲームにも大きな影響を与え始めた。こうした変化をとらえて、ゲーム業界のますます発展に取り組みたい」と続けた。
乾杯のあいさつをした辻本春弘理事(カプコン代表取締役社長COO)、中締めで登壇した松田洋祐理事(スクウェア・エニックス代表取締役社長)の2人も、20年を大きな好機としてとらえているようだ。
「東京オリンピック・パラリンピックをきっかけにeスポーツがより注目を集めるのではないか。また20年末にはマイクロソフト、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が新しい家庭用ゲーム機を発売する。20年はゲーム業界にとって好機だ」と辻本理事。
松田理事も「新機種発売などさまざまな動きが令和2年に始まり、これからの10年、日本のゲーム業界にとって輝かしい未来が訪れると確信している」と期待をにじませた。
新しい通信環境として5Gが本格スタートし、家庭用ゲーム次世代機が登場する20年。これまでのインフラやハードウエアが切り替わり、日本ゲーム産業にとって“ゲームチェンジ”となる要素が目白押しとなる。この絶好のタイミングでさらに飛躍できるか、日本のゲーム産業の実力が試されそうだ。
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