
全8回
インナーブランディングの時代
ブランディングの重要性は広く認識されてきたが、実は対顧客だけでなく、対従業員のインナーブランディングが求められている。先が見えない流動的な時代だからこそ、企業の存在意義や提供価値を見直し、再定義することが不可欠だ。ミッション・ビジョンが明確な組織こそ社内外のリソースを集め、最大の力を発揮する。インナーブランディングに力を入れる企業の事例とともに、そのメソッドを聞く。
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第1回2020.02.25今こそ社員向けブランディング 大企業もスタートアップ企業も価値観が大きく変化する今こそ、インナーブランディングが必要ではないか。そんな問題意識で企画した特集の第1回は、創業3年目のスタートアップの事例を取り上げる。自分たちが提供する価値の本質が伝わらないもどかしさに悩む創業者は、対顧客の前に、対社員のブランディングに取り組んだ。
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第2回2020.02.26知名度なくしたOEM産地がインナーブランディングで復活するまで価値観が大きく変化する今こそ、インナーブランディングが必要だ。そんな問題意識で企画した特集の第2回は、OEM頼みだった織物産地の経営者たちの意識改革を取り上げる。独自ブランドの立ち上げや学生との協力を通じて自信を取り戻していった経営者たちの姿から、小さな成功を積み重ねることの大切さが分かる。
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第3回2020.02.27「すべては、猫様のために。」 秀逸コピーが好調企業の推進力に価値観が大きく変化する今こそ、インナーブランディングが必要だ。そんな問題意識で企画した特集の第3回は、猫好きの間で話題の商品「Catlog(キャトログ)」を開発したスタートアップ。バイオロギングや機械学習を活用したユニークなビジネスは、「すべては、猫様のために。」という共感が推進力だ。
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第4回2020.02.28京急本社ビルがミュージアムに 人々の笑顔が社員の意識を変える価値観が大きく変化する今こそ、インナーブランディングが必要だ。そんな問題意識で企画した特集の第4回は、京浜急行電鉄の企業ミュージアム「京急ミュージアム」。2020年1月にオープンし、巨大ジオラマや古の名車両が鉄道好きに大人気だが、実は社内向けのインナーブランディングという重要な役割も担う。
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第5回2020.03.26BIOTOPE佐宗氏 21世紀型のブランディングは「意義」から始まる価値観が大きく変化する今こそ、インナーブランディングが必要だ。そんな問題意識で企画した本特集。では、企業はインナーブランディングにどう取り組んでいけばいいのか。企業のイノベーション活動と伴走する戦略デザインファームBIOTOPEの佐宗邦威代表に、その背景と対策を尋ねた。
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第6回2020.03.3110年で売上高1.7倍 地方企業がブランド経営に投資して好調農業機器を開発・製造・販売するオーレック(福岡県広川町)は、乗用草刈り機の分野で国内トップシェアを維持している。1948年に創業、今年で73年目を迎える。売上高は131億円(2019年6月期)。この10年間で売上高は1.7倍に増えた。その地方の優良企業が今、インナーブランディングに取り組む。
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第7回2020.04.01増える企業ミュージアム 実は社員向けブランディングに効果あり企業が自社の歴史や事業を伝えるためにミュージアムをつくる動きが増えてきた。これらは顧客や取引先への情報発信だけでなく、実は自社の社員へ向けたブランディングの機能も有している。仕事を見せる、魅力を伝える──それが社員の誇りに変わるのだ。
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第8回2020.04.03NTTコム、パーパス・ブランディングで企業理念や信条を社員にNTTコミュニケーションズは新しい企業理念や信条を策定する「REBORN」プロジェクトを展開。2019年5月に中身を固め、社内に浸透させるためBIOTOPE(東京・目黒)と共に、思いや意図を込めた「ストーリーブック」づくり、レゴを使った幹部研修などを推進した。活動の背景を両社の担当者が語った。