世界最大のデジタル技術見本市「CES」の公式メディアイベント「Unveiled」では、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、米ジョンソン・エンド・ジョンソン、仏ロレアルといった大手企業やスタートアップ企業から、AI(人工知能)を活用し、パーソナライズ化を加速する多数のビューティー・テック関連製品が一堂に会した。

仏ロレアルはパーソナライズ化粧品対応機器「Perso(ペルソ)」を発表。左から口紅用、ファンデーション用、スキンケア用となっている
仏ロレアルはパーソナライズ化粧品対応機器「Perso(ペルソ)」を発表。左から口紅用、ファンデーション用、スキンケア用となっている

 ビューティー・テックとは、最新のテクノロジーを活用して新たな価値を提供する美容関連製品・サービスのこと。米国、フランス、韓国などの美容大国を筆頭に、日本でも市場が拡大している。直近では、花王が1ミクロン以下の細い繊維を肌に直接吹き付け、柔らかく自然な膜を肌表面に作るという独自の人工皮膚「ファインファイバーテクノロジー」を活用したスキンケア商品を発売したことが記憶に新しい。

 CESでもビューティー・テックは注目領域。19年のCESに、P&Gが初出展したのがその象徴。同社は科学と技術が交差し、新たなプロダクトやサービスを生み出す場という意味を持つ「LifeLab」構想の下、シミ隠しデバイスや温め機能を持つ髭剃りなど、数々の先進的なビューティー・テック製品を紹介した。

 CES常連のロレアルやジョンソン・エンド・ジョンソンは、それまでスタートアップの主戦場とされてきた「D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー」や「パーソナライゼーション」に取り組む姿勢を見せて、注目を集めた。20年のCESはビューティー・テックの熱はさらに加速。各社は革新的な製品で「本気度」を見せつけた。Unveiledに出展した注目製品の中から、20年のビューティー・テックのトレンドを見ていく。まずは、ロレアルとジョンソン・エンド・ジョンソンの製品を紹介しよう。

 ビューティー・テックが伸びてきた大きな理由の1つが、美容領域の趣味嗜好の多様化だ。市販の商品では「自分の肌に合わない」と考える顧客が増えている。

 肌や髪の状態は1人ひとり異なる。そうした悩みに応えるのがパーソナライズド化粧品だ。顧客の肌や嗜好データなどを取得し、1人ひとりの肌状態や好みに最適化された商品を提案することで、多様化する顧客ニーズに応える。

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は2019年に「LifeLab」構想の下、CESに初出展した
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は2019年に「LifeLab」構想の下、CESに初出展した
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