米ラスベガスで開催中の世界最大のデジタル技術見本市「CES」に、日本から電動バイクを持ち込んだスタートアップがいる。glafit(グラフィット、和歌山市)だ。初出展でつかんだのは、厳しい安全基準を満たした日本製だからこそ、海外で戦えるという確かな手ごたえだった。
「最小クラス」の立ち乗り電動バイク
glafitがCESで発表したのは「X-SCOOTER LOM(クロススクーターロム)」。セグウェイと同様、立ち乗りで運転する。
「ラストワンマイルの移動を埋める、考え得る最小タイプのバイクを本気で作った」と語るのは、鳴海禎造CEO(最高経営責任者)だ。
LOMとはLast One Mileの略。最高時速は25キロメートル。ハンドル部分を折り畳めば、高さ60センチと持ち運びに便利なコンパクト設計。前輪は12インチ、後輪は10インチで、段差や石畳など凹凸のある道にも耐えられるようにした。
アプリでスイッチを遠隔操作し、バッテリーの残量やあと何キロ走れるかも確認できる。家族や友人と鍵を共有することも可能だ。「コンパクト、コネクテッド、(走破性が高いという)コンフォタブルの3Cを形にした」(鳴海氏)。
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