トヨタ自動車が街づくりに挑む。豊田章男社長が2020年1月6日(日本時間1月7日)、デジタル技術の見本市「CES」に登壇し、20年末に閉鎖予定の東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を“未来都市”に変えると発表した。コネクテッドカーからコネクテッドシティーへ。自動車メーカーの枠を超えた挑戦が始まる。

トヨタ自動車が静岡で建設する「ウーブン・シティー」の全景イメージ
トヨタ自動車が静岡で建設する「ウーブン・シティー」の全景イメージ

 プレゼンテーションは、雪を頂いた富士山の写真をバックに始まった。続いてスクリーンに映し出されたのは、上空から眺めた“未来都市”。豊田社長は、ゆっくりと力強く口にした。「TOYOTA Woven City」。

 トヨタ自動車東日本の東富士工場の跡地を「ウーブン・シティ」と命名。あらゆるモノやサービスがつながる「コネクテッドシティー」を築く構想である。

 ウーブンとは、網の目のように道が織り込まれ合う街の姿になぞらえた。まずは、トヨタの従業員や関係者など2000人程度が住み、段階的に増やしていく。21年初頭に着工し、将来的には約70万8000平方メートルの規模になる見通しだ。

 「富士山のふもとの工場跡地で何をすべきか。自動運転のための試験場を作ることも検討した。そこへ『アハ体験』がやってきた。あらゆる技術を安全に実証できる、リアルな街を作ってみたらどうか、と」(豊田社長)

 コネクテッド(Connected)、自律走行(Autonomous)、シェアリング(Shared)、電動化(Electric)の頭文字をとったCASEをはじめ、トヨタが注力するさまざまな技術開発を1カ所に集め、住みながら検証したらどうかと考えたのだ。

コネクテッドシティー構想を発表する豊田章男社長
コネクテッドシティー構想を発表する豊田章男社長

3種の道からなるサステナブルシティー

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