アプリをワンタップするだけでスムーズに飛び立ち、自動で地図を作成しながら障害物を巧みによけて自律飛行する画期的なドローン(小型無人機)システムを、日本のスタートアップ「ブルーイノベーション」(東京・文京)が開発した。京セラとの協業も発表し、世界展開を見据えてテイクオフした。

ブルーイノベーションは、飛行ルートを自動でマッピングするドローンプラットフォームを発表。デモフライトを繰り広げた
ブルーイノベーションは、飛行ルートを自動でマッピングするドローンプラットフォームを発表。デモフライトを繰り広げた

 ブルーイノベーションは、ドローンを運用するシステム開発に特化した言わば「ドローンプラットフォーマー」。1999年に創業し、これまでに物流用のドローンポートなどを世に送り出してきた。

 2020年1月8日(日本時間1月9日)、米ラスベガスで開催中のデジタル技術見本市「CES」に初出展して発表したのは「BI AMY 2(ビーアイ・エイミー・ツー)」という名の新プラットフォーム。19年6月に発売した先代の「BI AMY」を大幅に進化させ、より完全自律飛行に近づけた。

 最大の特徴は、飛行地図がなくても飛べること。出発地と目的地、空間の大きさを専用アプリで指定し、スタートボタンをタップするだけで、ドローンが飛行ルートを自動でマッピングする。コントローラーを操作する必要はない。前モデルのように道しるべとなる「マーカー」を天井や壁面に貼る必要もない。複数のセンサーと組み合わせて、誤差1センチの精度で飛行位置を推定し、障害物を回避しながら安定飛行することに成功した。

アプリのスタートボタンをタップするだけで離陸する
アプリのスタートボタンをタップするだけで離陸する

 飛び立つフィールドは屋外ではなく、屋内だ。段ボールがうずたかく積まれた倉庫など、ドローンの行く手を阻む障害物が多い場所でこそ真価を発揮する。ドローンだけでなく、自動運転車、ロボットなども接続可能で、倉庫内の棚卸業務や工場内の設備点検など、人手不足に悩む作業現場の“救世主”となりそうだ。

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