創業から1年足らず。日本のスタートアップが抹茶で世界に羽ばたいた。2020年1月7日(日本時間1月8日)、米ラスベガスで華々しく開幕した世界最大のデジタル技術見本市「CES」。初出展ながら大賞に準じるイノベーション賞を射止めたのは「抹茶マシン」だった。
コーヒーマシンならぬ抹茶マシン。抹茶を挽く前の茶葉「碾茶(てんちゃ)」を入れ、カップに水を注いでセット。ボタンを押せば、挽きたて「抹茶プレッソ」の出来上がり――。
ストレートで飲むもよし、ミルクを加えて抹茶ラテにするもよし、炭酸水で割るもよし。家庭で気軽に抹茶ライフが楽しめる、ありそうでなかったプロダクトがCESでデビューを飾った。
その名は「Cuzen Matcha(クウゼン・マッチャ)」。クウゼンは漢字で「空禅」と書く。デザインは禅を連想させる“丸窓”をあしらったシンプルものだ。
開発したのはWorld Matcha(米カリフォルニア州サンマテオ、日本法人は東京・目黒)。19年1月23日設立というスタートアップ企業だ。塚田英次郎社長は、かつてサントリーで「伊右衛門特茶」の開発に携わった。その後、18年に米サンフランシスコで抹茶カフェ「Stonemill Matcha(ストーンミル抹茶)」を立ち上げ、軌道に乗せた。
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