全米小売業協会(NRF)が主催する小売り分野の大型イベント「NRF 2020: Retail's Big Show & Expo」。今回は日本企業の参加も目立った。なかでも注目を浴びていたのが、ディスカウントストアを展開するトライアルホールディングスだ。自社のスマートカートやAIのソリューションを米国に売り込む旗揚げの場に選んだ。

NRFの会場でスマートカートを説明するRetail AIの永田社長
NRFの会場でスマートカートを説明するRetail AIの永田社長

 「タブレットを搭載し決済ができるスマートカートは今回のNRFにいくつか展示されている。我々は実店舗で4年間の実績があり、米国の流通業に売り込んでいく」

 トライアルホールディングス(福岡市)傘下のAIソリューション会社、Retail AI(東京・港)の永田洋幸社長はこう力を込める。

 Retail AIは2020年中にも米国に拠点を開設し、スマートカートだけでなく、店舗内の商品や顧客の動きを把握して分析するAIカメラなどのソリューションを販売していくことを検討している。その反応を見るための大舞台としてNRFを選んだのだ。

 永田社長は「NRFでは、大手も含め多くの米国小売企業が立ち寄って、興味を示してくれた」と手応えを感じている。

日本の運用から得られたノウハウ注入

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